日本の生態系の特徴である、里地里山の保全につながる希少な「絶滅危惧茶(Endangered Tea)」が、CLASS EARTHのオンラインストアに登場。また、1月15日(月)より「ホテル椿山荘東京」にて取り扱いを開始する。
日本の農業や里地里山に焦点を当てた、珍しい日本茶を味わってみては。
里地里山を保全し、生物多様性を守る
日本列島は、世界36カ所の生物多様性ホットスポットに指定されている。そして「里地里山」は、その日本の守るべき生態系の特徴だ。
古くから伝わる日本茶は、守るべき里地里山の保全にもつながり、また文化保存にも貢献する。
「絶滅危惧茶」では、サステナブルの象徴として、盆栽の現代アート「Kengo Bonsai Gallery」をパッケージに採用した。
また、梱包資材にはFSC認証紙製の和紙などを使用しており、売り上げの一部は「世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)」へ寄付する。
和歌山・富山・愛媛の伝統的な製法でつくられるお茶
同商品の第一弾は、和歌山県熊野の釜炒り番茶(かまいりばんちゃ)、富山県朝日町のバタバタ茶、愛媛県西条の石鎚黒茶(いしづちくろちゃ)の3種類を扱う。
和歌山県熊野の「釜炒り番茶」
「釜炒り番茶」は、奥熊野、本宮の山間部に古くから伝わる、伝統的な製法でつくられるお茶だ。
手摘みされた一番茶、二番茶の生葉を釜で炒ってから丁寧に揉んで天日に干したのち、茶畑の中にある小さな作業場で、釜で炒って仕上げた。新芽を加熱して酵素を不活性化させ、揉んで仕上げる手法は、現在主流の煎茶の原型とされている。
芳醇な香りと飲み飽きない味わいは、伝統的な茶粥でも、食事とのペアリングも愉しめる。
富山県朝日町蛭谷の「バタバタ茶」
「バタバタ茶」は、摘んだ茶葉を蒸し上げたのち、麹カビによって乳酸発酵させた黒茶の一種だ。
茶碗に入れたお茶を、若いすす竹を2本合わせた夫婦茶筅で音を立てながら泡立てるところから、バタバタ茶と呼ばれるようになった。抗酸化性を示すポリフェノールも確認されている。
湯の中で十分に煮出したお茶は、焦げ木の芳ばしさや、カカオを思わせる苦味と甘みのある香りにともなって、田舎家にいるような懐かしい香りが立ち上る。
茶葉の製造や、茶筅の制作の担い手も少なくなってきているため、「バタバタ茶伝承館」において古くからの伝統が守られている。
愛媛県西条市の「石鎚黒茶」
「石鎚黒茶」は、日本国内に4つしかない貴重な後発酵茶の中でも、さらに珍しい二段発酵茶だ。
糸状菌により好気発酵させた後、乳酸菌により嫌気発酵を行うことによって製造される。石鎚山の麓で空海が伝えたとされる製法を伝承し、今も全ての工程を手作業で行っている。
絶滅危惧からの復活で「幻の茶」と称され、今では石鎚黒茶の製造技術が無形民俗文化財に指定されている。
その味わいは、最初はカシスのようなシャープな酸味に、りんご酢のような甘みのある酸味が続く。
同商品は、100年以上日本庭園を守り続ける「ホテル椿山荘東京」で取り扱う。椿が咲く素晴らしい庭園を散策し、「絶滅危惧茶」で日本の生態系について考えてみたい。
絶滅危惧茶和紙パッケージ3個入りセット
発売日:1月15日(月)※数量限定
価格:3,800円(税込)
店舗:ホテル椿山荘東京「セレクションズ」、オンラインストア(予定)
(田原昌)