「プロセッコDOC」は、世界で最も多く飲まれているイタリアンスパークリングワインだ。

同ワインを扱うレストラン・小売優良店コンクール「Mese del Prosecco 2023(プロセッコ月間 2023)」において、東京・日本橋の「MARTINOTTI Prosecco Bar & Caffè(マルティノッティ プロセッコ バー&カフェ)」が、優良店・総合1位として表彰された。総合2位は東京・目白の「アンジェロコート東京」、3位は神戸の「ENJI WINE CLUB」となる。

この「プロセッコ月間」や受賞店について紹介したい。

生産量世界一のイタリアンスパークリングワイン

「プロセッコ」とは、イタリア北部のヴェネトとフリウリ-ヴェネツィア・ジューリアの2州で造られるワインで、そのほとんどはスパークリングワインであり、イタリアや欧州内外でも高く評価されている。

主に平野部で栽培されるブドウからなる「プロセッコDOC」は、その爽快さや親しみやすさが魅力だ。6億本をはるかに超える生産量は、フランスのシャンパーニュやスペインのカバといった有名スパークリングワインの2倍を超えており、世界で最も親しまれているスパークリングワインと言える。

優良店コンクール

この「プロセッコDOC」の普及と品質保護を担う生産者団体「プロセッコDOC保護協会」は、日本における本格的なプロモーション活動を2017年にスタートした。

同キャンペーン「プロセッコ月間」は同年に始まった。今回はコロナ下を挟んで4年振りの開催となり、全国から過去最多の195店が参加している。

プロセッコのある日常を強く発信する専門店

「マルティノッティ プロセッコ バー&カフェ」は、イタリアのスパークリングワイン「プロセッコ」に特化した、日本で初めて*のプロセッコバー。

ホテルバーや各種レストランなどを経験し、酒類・飲料専門誌への寄稿もするバーテンダーの長嶋宏明氏が2020年にオープンし、常時50種類におよぶプロセッコのラインアップのほか、カクテルやウイスキー、食事メニューも充実している。

同店では日頃より、「プロセッコ」を用いたカクテルレシピの開発やカクテルブックを発行するなど、外食・中食双方に向けて普及活動を行なっている。

同キャンペーンで2位の「アンジェロコート東京」は、イタリア南部のシチリアにフォーカスしたレストランだ。食前や食中、結婚式の乾杯酒として「プロセッコ」を積極的に提供している。

また、3位の「ENJI WINE CLUB」は、定温コンテナで厳密に温度管理された、日本初のリーファーワイン専門の会員制ワインショップ。さまざまな販路と手法による展開により、小売部門で「プロセッコ」の販売本数・売上ともに1位を記録した。

コンクールで受賞した実力派の専門店で「プロセッコ」を堪能してみては。

MARTINOTTI Prosecco Bar & Caffè
所在地:東京都中央区日本橋横山町4-9 birth 1階
定休日:火曜

(田原昌)

* マルティノッティ社調べ/2020年5月の開業時点。常設店としてプロセッコに専門特化したバーおよびレストランその他の料飲店がかつて存在しなかったことを確認