新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた春以降、多くの人の生活が一変した。テレワークが急拡大し、自宅で働くのがスタンダードになったという人も少なくないだろう。会社に毎日通勤する必要がなくなったため、家賃が安くて生活環境の良い郊外や田舎に引っ越しする人も増えてきている。
 

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テレワークの急拡大などで2020年の家電トレンドは大きく変化(写真=BCN+Rより引用)

イレギュラーだらけだった2020年の家電市場

2020年の家電業界は、イレギュラーだらけだった。年初のWindows 7サポート終了によって販売が堅調だったPC市場は反動が予想された春に再び販売が伸長。マウスやキーボード、ウェブカメラといった周辺機器も店頭で品切れになるほど需要が高まった。在宅勤務目的はもちろん、学校の授業にもオンラインが導入された影響で、子ども向けにPCやタブレット端末を購入する家庭も多かったようだ。

外出自粛の機運が高まったことで、おうち時間を充実させるアイテムに人気が集まった。Nintendo Switchはいまだに品薄で、年末商戦の目玉となっているPlayStation 5も争奪戦が繰り広げられている。在宅勤務に移行する人が増え、PCをはじめとしたデジタル家電が飛ぶように売れた。オフィスと同等の環境を求めて、ハイスペックのマシンや多機能を備えたプレミアムモデルの購入者が増えているのも特徴だ。
 

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ゲーム機などの巣ごもり家電が急伸(写真=BCN+Rより引用)

編集部予想! 2021年はこうなる!

編集部が予想する21年の家電トレンドは三つ。「働き方改革のさらなる加速」「時短ニーズの高まり」「高速通信によるエンタメの変化」だ。まず、働き方については状況が落ち着けば働き方は元に戻るかというと、おそらくそうはならない。オンラインを軸とした場所や時間に捉われない働き方はさらに進むだろう。企業によっては、本社機能を首都圏から移す動きもみられる。
 

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制度も含めて働き方改革はさらに加速することが予想される(写真=BCN+Rより引用)

テレワークによって在宅時間が伸びたことで、家事にかける時間が増えている。中には役割分担で揉め、夫婦喧嘩のネタになっているとの声もある。今後は、いかに手間をかけず億劫にならない家事ができるか、すなわち「時短ニーズ」を重要視する人が増えてくるだろう。ロボット掃除機や便利な調理家電に注目が集まりそうだ。
 

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時短のためのロボット掃除機や便利な調理家電に注目(写真=BCN+Rより引用)

最後に、「高速通信によるエンタメの変化」。20年は、大手キャリアが一斉に5Gサービスをスタート。楽天モバイルが新規参戦したことで、競争も加速された印象を受ける。高速通信の恩恵をまだあまり実感できないが、5Gだから実現するコンテンツはスポーツやエンタメの世界を中心に着実に増えている。21年に一気に普及する可能性は大いにある。
 

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高速通信をフル活用した新しいエンタメが続々と生まれてきている(写真=BCN+Rより引用)

これらのトレンドを十二分に満喫するには対応する家電が欠かせない。次回は年末年始に購入したい最新家電を紹介する。

提供元・BCN+R

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