ナチョ・インサ 写真:Getty Images

 マレーシアサッカー連盟(FAM)は3日、アジアカップに臨むマレーシア代表26人のメンバーを発表した。11月のFIFAワールドカップ26アジア2次予選で招集されたメンバーの大半が選ばれており、大きなサプライズはなかった。注目すべきは14人もの帰化組やハーフ選手が招集されていることだ。

 韓国人のキム・パンゴン監督は、こうした選手を積極的に登用することで代表チームの強化を図っている。これは東南アジアの他国も同様で、最近では同じく韓国人のシン・テヨン監督が率いるインドネシア代表でもこの動きが顕著だ。フィリピン代表も帰化選手が非常に多いが、こちらはフィリピンにルーツを持つ選手が中心となっている。

今回マレーシア代表に招集された帰化およびハーフ選手は以下の14人。

  • オーストラリア系DFマシュー・デイヴィス(ジョホール・ダルル・タクジム)
  • スウェーデン系DFジュニオール・エルドストール(デワ・ユナイテッド)
  • イングランド系DFダニエル・ティン(ジョホール・ダルル・タクジム)
  • シンガポール系DFドミニク・タン(サバ)
  • ベルギー系DFディオン・コールズ(ブリーラム・ユナイテッド)
  • イングランド系DFラヴェル・コービン=オング(ジョホール・ダルル・タクジム)
  • イングランド系MFスチュアート・ウィルキン(サバ)
  • ブラジル系MFエンドリック(ジョホール・ダルル・タクジム)
  • ブラジル系FWパウロ・ジョズエ(クアラルンプール・シティ)
  • オーストラリア系MFブレンダン・ガン(セランゴールFC)
  • スペイン系DFナチョ・インサ(ジョホール・ダルル・タクジム)
  • イングランド系FWダレン・ローク(サバ)
  • ガンビア系FWムハメド・スマレ(ジョホール・ダルル・タクジム)
  • コロンビア系FWロメル・モラレス(クアラルンプール・シティ)

 マレーシア代表はアジアカップで韓国、ヨルダン、バーレーンと同じグループEに入っている。同組では韓国が格上のため、マレーシアは他2チームとの2位争いを勝ち抜き史上初の決勝トーナメント進出を狙う。

 1月8日にカタールでシリア代表と親善試合を予定しているマレーシア代表。当初はサウジアラビア代表とも親善試合が組まれていたが、ロベルト・マンチーニ監督(サウジアラビア代表)が決勝トーナメント初戦でマレーシア代表と対戦する可能性があると考えたため、この試合はキャンセルされた。