フリマアプリのリスク
今回のフィギュアの「箱のみ」が送られてきたという事例。被害にあった人のX(旧Twitter)への投稿によれば、出品情報ページの画像にはフィギュアと箱が映っていたが「商品の説明」欄には「箱のみ」と記載されており、それに気がつかずに購入。前述のとおりメルカリ事務局に問い合わせたものの、出品者による迷惑行為には該当しないと伝えられ、泣き寝入りを強いられそうな状況だという。
メルカリ利用規約の「第9条 商品の出品」では「出品者は、出品する商品と関係のない画像等を当該出品情報として掲載してはいけません」と定めており、出品に関して規約違反が認められた場合は、メルカリ運営元が当該出品への購入行為を取り消すことができるとしている。ECに詳しいIT業界関係者はいう。
「出品者に悪意があるのは明らかだが、画像は商品と無関係とはいえず、さらに商品説明欄に『箱のみ』と記述されているので、『<このフィギュアを入れるための箱ですよ>という旨を説明するためにフィギュアも一緒に映った画像を使っていた』という理屈がギリギリ成立してしまう。なので残念ながら購入者の方は泣き寝入りするしかないだろう。
メルカリはフリマという個人間の売買のプラットフォームを提供するという立場なので、取引によって生じたトラブルは当事者間で話し合って解決してくださいというのが基本的なスタンス。プラットフォーマーの責任として明らかに違反行為を行うユーザは排除するものの、今回のように規約違反かどうかグレーな事案については介入しないので、ユーザには『気を抜くと損をするかもしれない』というリスク意識が求められる。従来よりフリマというのは『安いけど、その代わりに、買って実際に使ってみたら難があったいうオチも一定程度想定される』ということが織り込み済みの売買形態ともいえ、その本質はアプリになっても変わらないという認識を持つべき」
(文=Business Journal編集部)
提供元・Business Journal
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