パリ五輪世代のU22日本代表は、18日開催の国際親善試合でU22アルゼンチン代表に5-2と快勝。韓国メディアは、第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)決勝・日本対韓国で大岩剛監督の残したコメントを暗に批判した上で、U22アルゼンチン代表率いるハビエル・マスチェラーノ監督を称賛した。
日本は前半からプレー強度の高さを披露。18分にMF佐藤恵允(ベルダー・ブレーメンU23)のミドルシュートから先制ゴールを奪ったが、4分後に守備陣のミスから同点に追いつかれ、後半5分にMFティアゴ・アルマダ(アトランタ・ユナイテッド)の直接フリーキックから逆転を許す。それでもMF鈴木唯人(ブレンビーIF)の2ゴールで再びリードすると、途中出場のMF松村優太(鹿島アントラーズ)とFW福田師王(ボルシアMG U23)も追加点をマーク。強豪相手に価値のある勝利を掴み取った。
試合後、マスチェラーノ監督は「今日の試合結果・内容については、心配で悲しい気持ちだ」と回顧。後半20分以降にプレー強度が落ちた点を敗因に挙げるとともに、「(長距離移動による)疲労蓄積を言い訳にしたくない。それよりも組織力を失った弱いチームという印象を残した部分が心配だ」と語っていた。
すると韓国メディア『聯合ニュース』は、両指揮官を比較。杭州アジア大会決勝後の大岩監督のコメントを交えながら、以下のように綴っている。
「杭州アジア大会決勝で、日本は韓国に1-2と逆転負けを喫した。それにもかかわらず、大岩監督は『この若いメンバーで決勝まで勝ち進んだのは良い結果だ。この大会はオリンピック出場権獲得に役立つだろう』と語った。大岩監督とは対照的に、マスチェラーノ監督は言い訳をすることなく、面目を保った」
杭州アジア大会では、Jリーガーや大学生中心のメンバー構成だったU22日本代表。大会期間中、韓国TV局『CBS』が「大学生が8人含まれており、2軍メンバーとみられる。それでも韓国は日本を最大のライバルとして認識している」という一部日本メディアの報道内容を引用した上で「根拠のない報道」と反発。
韓国メディア『ノーカットニュース』は、日本のメンバー構成に対して「言い訳にしか聞こえない」「2軍メンバーで予防線を張っている」「日本ははじめから勝てないと思っているんだろ」などとネット上で飛び交っている韓国国内の声を伝えていた。