アジングやエリアトラウトに用いるエステルライン。比重が高く軽量のルアーが扱いやすいが、引っ張る力に弱く、切れやすいという特徴を持つ。消耗も早いので、釣行のたびに少しずつカットしてフレッシュな状態を維持したい。ただそのように使っていると、すぐに交換時期がくる。今回は、エステルラインの交換を自分で行う際の方法を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)
エステルラインの交換について
まず、基本的なことだが、エステルラインもどんなラインも、基本的にお店でラインそのものを買えばタダで糸巻きしてくれる。私の経験上、料金がかかったことはない。ただこれは全国どのお店でも同じとは言えないかもしれないので、参考程度に。
一方で、よそで買って持ち込めば、糸巻き料金200円ほどかかる。税込み220円が、私の中でのおおよその理解だ。これってまあ別に安くはない。場所によってはお店に持ち込むこと自体に交通費がそこそこかかるだろうし。まさか交通費と共に糸巻きで1000円もかかってしまったら、少しばかばかしい。
ということで、イトの交換くらいは自分でやってみるといいだろう。ただフロロやナイロンと比べるとやや注意点の多いラインなので、作業には気をつけたい。
糸外しと糸巻きの方法
「交換」というからには既存のイトを外すわけだが、これは簡単だ。
手でぐるぐると巻きつけて外せばよい。もはや使わないイトなので、ばーっとやってしまえばいいだろう。ちなみに普通ごみで出せるので、そのままゴミ箱に捨てればOK。
…ところがPEラインは相当気をつけないといけない。PEラインは強すぎるので、誤って糸くずを床に落としてしまうと、掃除機に絡まって掃除機を破損させることがある。私はそれにルンバの足をとられてしまい、一箇所ブラシが外れたことがある。…まあ余談です。
本番の糸巻き
いよいよ本番である。糸巻きだ。
まずはラインを出してきて、ボールペンや鉛筆でもその手のものをボビンの真ん中に挿して、くるくると回転できる状態を作る。
次に出してくるのは、ロッド。2ピースならば手元のバッドガイドの方だけ持ってくればいい。そして、リールをセッティング。必ずガイドにイトを通して、このように下巻きとノットする。(下巻きは、マスキングテープで止めておく方法もある)
さて、続けてボールペンを挿したボビンを、両膝の間かどこかに挟む。そして、ここからリールのハンドルを回して糸巻きしていくのだが、ここが肝心要。糸巻き全般に言えることだが、ある程度テンションをかけてやらなければいけない。PEラインは摩擦切れも考えて濡らした布切れを当ててテンションをかけて巻く。しかしエステルラインの場合は、張力に弱いことから、それもできない。ラインテンションは、指でつまんでかける。
ドラグもアジングするくらいの500gのところまで緩めておこう。「途中切れ」させないために、ゆっくり巻いていく。
巻き巻き。
これで完成だ。ちなみにこのラインはボビンに100mずつの区切りがあるので一度の糸巻き量をきれいに100mにできるが、区切りがないものもある。その場合はハンドルの回転数で糸巻き量を概算しなければならない。