日本代表MF遠藤航はプレミアリーグ(イングランド1部)リバプールでベンチ要員に甘んじている。30歳という年齢もあり、遠藤の獲得を疑問視する声が上がっているが、ユルゲン・クロップ監督は同選手の活躍を期待している。
遠藤は昨季までブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルトのキャプテンとして活躍。今年8月にシュツットガルトからリバプールへ完全移籍したものの、ここまでプレミアリーグでスタメン出場わずか1試合。先月26日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)トゥールーズ戦で移籍後初ゴールをマークしたとはいえ、レギュラー定着には至っていない。
現地で遠藤の獲得やパフォーマンスに対する批判や疑問の声が上がる中、クロップ監督はウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスの活躍を例に、周囲の声に反論。英紙『ミラー』によると、指揮官は4日の会見で以下のようなコメントを残したという。
「ヌニェスにはスピード、決定力、ハードワークを厭わないメンタリティーが備わっている。調子が良い時は本当に調子が良いので、何度でも走れる。彼は本当にすごい金額でここにやって来た。(彼の活躍ぶりを見て、)選手には時間が必要だということが改めて理解した。我々はそのことを忘れている」
「遠藤の場合は、年齢だけで『なんであんな選手を獲得したのか?』と思われてしまう。彼には他の選手とは異なる特徴がある。あと5年、トップレベルでプレー可能だ。彼には多くの可能性があり、これまでこのレベルでプレーしたことはなかったが、今では一貫して彼に満足している。ヌニェスと同じストーリーなんだ」
リバプールは5日にプレミアリーグ第11節ルートン・タウン戦を控えている。リバプールが来年1月に中盤を補強する可能性が報じられているが、クロップ監督は遠藤の可能性を信じている。