株式会社LENDEXは、以前実施した「『値上げ』に関する調査」で8割を超える人が値上げが生活に影響していると発表しています。その中で、サラリーマンはどの程度投資に興味・知識があるのでしょうか。今回は、年収が400万円~600万円台の20代~50代サラリーマン1127人を対象にした「『サラリーマンのお財布事情』についての調査2023年版」をご紹介します。
約4人に3人がiDeCo・NISAに興味
はじめに、「現在投資は行っていますか?」とたずねたところ、48.2%の人が「行っている」と回答し、21.9%が「行っていない(やろうと思っている)」、29.9%が「行っていない(やろうとも思っていない)」と回答。半数以上の人が行っていないことがわかりました。
次に「iDeCo、NISAは行っていますか?」と聞いたところ、39.7%が「行っている」、24.4%が「行っていない(やろうと思っている)」と回答し、対象者の約4人に3人が行っている、または関心があるという結果に。そのように回答した人に理由をたずねると、行っている人は「老後貯金のため」「少しでも税金のかからない投資のほうがいいから」と回答しました。
また、やろうと思っている人は「新NISAがはじまるから」「老後資金に不安を感じており、今から投資をはじめたいと考えているため」という回答が見られました。
新NISAへの理解度は低め
新NISAがはじまることを理由に、NISAに興味を持つ人が多く見られましたが、新NISAの認知度と理解度はどの程度なのでしょうか。
「2024年1月から新NISAがはじまることを知っていますか?」とたずねたところ、7割(70.9%)を超える人が「知っている」と回答。また、「新NISAの内容を理解していますか?」と聞くと、17.0%が「充分に理解している」、47.2%が「ある程度理解している」と回答しました。理解していない人は35.8%いることからも、理解度に差があることがわかります。
すでに、投資を行っていると理解が進みやすく、行っていない人は理解が難しいまたは理解する機会が少ないのではないでしょうか。
投資への知識がなく、損に恐れて投資をはじめない人が多数
次に、「毎月投資に回せる資金はありますか?」と聞いたところ、67.5%が「ない」と回答。また、投資を行っていない人たちに「投資をしていない(できていない)理由」をたずねたところ、「投資の知識がないから」が62.8%で最も回答率の高い結果に。ついで「投資する資金がないから」「損をするのが怖いから」という結果になりました。
最後に「岸田内閣の『貯蓄から投資へ』の打ち出しを知っていますか?」とたずねたところ、「知っている」と答えたのは22.8%と低い結果になりました。
本調査でわかった投資への意識、政府の打ち出しの認知度をもとに、「まだ投資をしていない人はどのような投資があれば、はじめてみようかと思うのか」たずねると、「手軽、初心者でもわかりやすい」「少額でも出来るもので非課税」「初心者でもわかりやすく、まずは小額からはじめられるような投資。長期的におこなえて、利益は少なくても損をしない投資」という回答が見られました。
まだ、投資を行っていない人にとって、投資は「難しい」「損することが怖い」と感じる傾向にあるようです。貯蓄から投資へ移行するためには、投資の手軽さやリスクの低さが重要なのかもしれません。
出典元:【株式会社LENDEX/PR TIMES】
文・若林勇希/提供元・オトナライフ
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