セレッソ大阪のフラッグ 写真:Getty Images

 ベルギー1部KVコルトレイク所属のマレーシア代表FWルクマン・ハキムが、J3リーグ所属クラブへレンタル移籍により加入する模様。同選手は過去にセレッソ大阪の練習に参加したことで注目を集めた逸材だ。

 現在21歳のハキムは、身長170cmで右利きのストライカー。年代別のマレーシア代表で鮮烈なパフォーマンスを発揮。2019年9月に当時16歳でC大阪U18チームのトレーニングに参加したが、正式契約には至らなかった。

 それでもマレーシア国内で結果を残すと、2020年8月にマレーシア1部セランゴールFCからコルトレイクへ移籍。欧州挑戦を果たしたが、加入1年目の2020/21シーズンにリーグ戦1試合の出場に終わると、2021/22シーズン以降も出場機会に恵まれず、昨年2月にニャルズヴィークFCへレンタル移籍。2023シーズンのアイスランド2部リーグで9試合に出場し、1ゴールをマーク。ただ昨年12月末にレンタル移籍期間満了を迎えている。

 マレーシア紙『シナール・デイリー』は3日に「ハキムはJ3リーグ所属クラブと2024年12月までの1年レンタル契約を結ぶことになった」とリポート。これによると、同選手にはとあるJ2リーグ所属クラブも関心を寄せていたが、出場機会を確保できる可能性を踏まえてJ3クラブへの加入を決断したという。

 また同紙は「コルトレイクはレンタル移籍期間中、ハキムの給与の一部を支払う」と伝えたほか、「今回の移籍は、若手選手に貴重な経験を与え、異なるプレースタイルに触れる機会が与えられることが期待される」と見解を披露。Jリーグでのプレーを通じて、ハキムのさらなる成長が見込まれるという。

 2022年にはコルトレイクで日本代表DF渡辺剛(現KAAヘント)とチームメイトだったハキム。4年4か月越しのJリーグ挑戦により、自身のプロキャリアを好転させたいところだ。