かつて横浜F・マリノスや北海道コンサドーレ札幌などでプレーしていたFWウーゴ・ヴィエイラに、古巣のポルトガル1部ジル・ヴィセンテの会長に就任する可能性が浮上。同クラブではMF藤本寛也が活躍しているだけに、さらなる日本人選手獲得が予想される。
ウーゴは2009年夏から3シーズンにわたりジル・ヴィセンテに在籍。2012年夏にベンフィカへ移籍した後も、レンタル移籍により2度ジル・ヴィセンテに復帰していた。また2017年から2シーズンにわたり横浜FMでプレーした後、トルコ1部スィヴァススポルを経て、2020年に3度目となるジル・ヴィセンテ復帰。ただ2019/20シーズン終了後に構想外となると、2020年10月に契約解除となり、札幌へ加入。札幌でもJ1リーグ3試合の出場にとどまり、わずか2か月で退団していた。
札幌退団後はルーマニア1部ウニヴェルシタテア・クラヨーヴァ、マルタ1部ヒバーニアンズFCと渡り歩いたウーゴ。ポルトガル紙『O JOGO』によると、同選手は昨年7月からポルトガルのサンタ・マリアでプレーしているが、ジル・ヴィセンテ会長選挙に立候補する可能性があるという。
1924年設立のジル・ヴィセンテは藤本の活躍もあり、2021/22シーズンのポルトガル1部リーグで5位と過去最高成績タイ記録をマーク。クラブ史上初となる欧州カップ戦出場権を獲得していた。ただ今季はここまで15試合を終えて4勝3分8敗。2部自動降格圏の17位から勝ち点3差の14位に沈んでいる。
なおジル・ヴィセンテは藤本のみならず、2022/23シーズンにはMF新井瑞希を擁していた。日本人選手を熟知しているウーゴが古巣クラブの会長に就任するとなれば、日本人選手の獲得戦略に舵を取る可能性も考えられる。