アレックス・シャルク 写真:Getty Images

 オランダ人FWアレックス・シャルクは、2023シーズン限りで浦和レッズを契約満了により退団。母国復帰やJリーグ他クラブ移籍の可能性が、オランダ国内で報じられている。

 シャルクは2011年に母国オランダのNACブレダでプロデビューすると、オランダ1部PSVアイントホーフェン、スコットランド1部ロス・カウンティなど欧州複数クラブに在籍。2022年3月にスイス1部セルヴェットFCから浦和へ完全移籍したものの、来日1年目の2022シーズンはJ1リーグで12試合の出場。2023シーズンもリーグ戦7試合の出場で1ゴール2アシストという結果に終わり、昨年11月にシーズン終了後の退団が正式決定。それでも先月15日に行われたFIFAクラブワールドカップ(クラブW杯)クラブ・レオン戦で決勝ゴールをマーク。クラブW杯4位を置き土産に、チームを離れた。

 シャルクの去就を巡っては、浦和時代のチームメイトであるFWブライアン・リンセンが先月中旬にオランダメディア『Voetbal』のインタビューで以下のように語っていた。

 「シャルクはNACに戻りたがっている。でも、彼はエールディビジ(オランダ1部)に所属する大半のクラブでもプレー可能だ。彼にとって、今のNACはレベルが低すぎると思う。彼にもそう言ったんだ。でも、彼はエールディビジでプレーすることが難しいと思っているんだ」

 すると『Voetbal』は今月2日、関係者の話として「シャルクはオランダ2部ADOデン・ハーグに加入する可能性が高い。デン・ハーグは非常に野心的であり、1部昇格にむけてストライカーを早急に獲得しなければならない状況だ」とリポート。

 オランダメディア『FC Update』は「シャルクはデン・ハーグと交渉している。NACもシャルク獲得に興味を持っているクラブのひとつだが、彼は現在デン・ハーグでのプレーを望んでいる」とした上で、「日本のいくつかのクラブも彼に関心を寄せている」と、Jリーグクラブを含めた争奪戦に発展している可能性も伝えた。

 デン・ハーグは2007/08シーズンに1部昇格を果たした後、10年以上ににわたり1部の舞台で戦ってきた。しかし2020/21シーズンの1部リーグを18位で終えて、2部降格。2022/23シーズンは2部リーグで12位に終わったが、今季は20試合を終えて10勝7分3敗。首位から勝ち点8差の3位につけている。