サッカー日本代表「森保ジャパン」は、2024年1月1日開催の「TOYO TIRES CUP 2024」でタイ代表と対戦。MF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)やFW中村敬斗(スタッド・ランス)、MF南野拓実(ASモナコ)のゴールなどにより、5-0と勝利した。ただアジアカップを前に、MF伊藤涼太郎(STVV)をはじめ新戦力と主力組の力の差が浮き彫りとなっている。
プレミアリーグをはじめ欧州一部リーグの年末年始開催により、MF久保建英(レアル・ソシエダ)やMF遠藤航(リバプール)など複数の主力選手を欠く中でタイ戦に臨んだ日本代表。AFCアジアカップへのテストマッチという位置付けであるだけに、森保監督はDF藤井陽也(名古屋グランパス)やMF奥抜侃志(ニュルンベルク)など、代表キャップ数の少ない選手を多くスタメンに抜てきした。
しかし前半は守備ブロックを固めるタイ代表を前に苦戦。再三にわたりチャンスを作る中でゴールを決めきれず、セットプレーでも工夫が見られなかった。
森保監督はハーフタイムで奥抜と伊藤を下げて、中村と堂安を投入。すると後半に入って攻撃陣にリズムが生まれて試合展開が一変。50分に田中が先制ゴールを奪うと、72分には中村が追加点を奪取。直後にタイのオウンゴールを誘発したほか、MF川村拓夢(サンフレッチェ広島)もゴールネットを揺らした。
新戦力主体で臨んだ前半と、DF菅原由勢(AZ)など一部の主力組がプレーした後半で試合内容が大きく異なっただけに、ファン・サポーターの関心は、アジアカップのメンバー選考に。X(旧ツイッター)上で「伊藤涼太郎はアジアカップのメンバー入り厳しそう…」「奥抜と伊藤、今日の出来だとバックアップでもきつい」「堂安、中村と奥抜、伊藤の差があらわになった」といった声が。それでも伊藤、奥抜の今後のさらなる成長や台頭を期待するメッセージも多く寄せられている。