かつてサガン鳥栖でプレーしていた韓国代表MFキム・ミヌには、Jリーグ復帰の可能性が報じられていたものの、韓国1部の蔚山HD FC(旧蔚山現代FC)へ加入することが確実である模様。2023シーズン限りで鳥栖を退団したDFファン・ソッコや、元日本代表FW江坂任のチームメイトになったという。
現在33歳のキム・ミヌは、2010年から7シーズンにわたり鳥栖でプレー。鳥栖退団後は韓国1部・水原三星や韓国国軍傘下の金泉尚武FCに在籍。2021シーズン終了後に成都銭宝へ加入すると、2023シーズンに中国1部リーグ24試合出場で6ゴール5アシストを挙げるなど、水原三星時代の恩師であるソ・ジョンウォン監督のもと主力選手として活躍していた。
鳥栖で背番号「10」を着用していたキム・ミヌの去就を巡っては、韓国メディア『OSEN』が昨年11月に「JリーグやKリーグ(韓国)のクラブが関心。AFCチャンピオンズリーグ出場クラブをはじめ、Jリーグ複数クラブが彼を迎え入れるための用意を進めている」とリポート。
ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、キム・ミヌと成都銭宝の契約期間は2024年1月までであり、水面下で移籍金ゼロでの獲得競争が展開されているとみられていた。
すると『OSEN』は今年1月1日になって「キム・ミヌはJリーグの関心を後にして、蔚山加入で韓国に戻る」とリポート。FIFA U20ワールドカップ参戦時にホン・ミョンボ監督(現蔚山指揮官)から指導を受けた過去を紹介した上で、「近日中にも移籍手続きが完了し、全体練習に合流見込み」と伝えている。
江坂や元ガンバ大阪所属選手のDFキム・ヨングォンらを擁する蔚山は、2023シーズンの韓国1部覇者。2023/24シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージを2位で終え、決勝トーナメント1回戦でヴァンフォーレ甲府と対戦する。Jリーグ勢との対戦を控える中、ファン・ソッコに続き、元Jリーガーを迎え入れたようだ。