権田修一 写真:Getty Images

 清水エスパルスは今月2日に行われたJ1昇格プレーオフ決勝で、東京ヴェルディに1-1と引き分け。清水所属DF高橋祐治の東京V所属FW染野唯月に対するファウルから同点ゴールを許してJ1昇格を逃したが、日本代表GK権田修一が失点直後のシーンを振り返っている。

 清水は後半にFWチアゴ・サンタナのPKから先制ゴールを奪うも、90+3分に染野に対する高橋のスライディングタックルからPKを献上。これを染野に決められて土壇場で追いつかれたが、清水ベンチでは失点直後に権田が市川大祐コーチに一言声を掛けていた。

 コンディション不良により、プレーオフ準決勝のモンテディオ山形につづき、東京V戦も欠場した権田。今月29日に静岡朝日テレビで放送されたスポーツ情報番組「スポーツパラダイス」に出演した際、市川コーチとのやり取りについて以下のように語っている。

 「やられた後、あと1,2分あると思った。(チームがすぐにゴールを奪い返すためにも)パワープレーで誰を上げるとか、どうやって攻めるかを秋葉監督に伝えた方が良いと(市川コーチ)に伝えた」

 ベンチ外でも最後まで勝利へのこだわりを見せた権田。J1昇格を逃したことによる批判が沸き起こったとはいえ、自身の置かれた立場を踏まえた上での進言は称賛に価する行動だ。