かつて浦和レッズでプレーしていた元日本代表MF原口元気は、ブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルト出場機会を失っている。先日にはヴィッセル神戸の可能性も報じられたが、ここに来て今冬残留に傾いているようだ。
原口はヘルタ・ベルリン、フォルトゥナ・デュッセルドルフ、ハノーファー、ウニオン・ベルリンとドイツ国内の複数クラブでプレー。2022/23シーズン前半戦にウニオンで出場機会を減らすと、今年1月にシュツットガルトへ完全移籍した。
そのシュツットガルトでは、4月4日にブルーノ・ラッバディア監督が解任されるまでリーグ戦全試合でスタメン出場も、セバスティアン・ヘーネス監督の就任以降は立場が一変。今季ここまで公式戦2試合の出場にとどまっており、現地では構想外との見方が強まっている。
またドイツ紙『キッカー』は11月下旬、同選手の去就について「彼とシュツットガルトの契約は2024年6月に満了を迎える。ここ最近、神戸をはじめ日本の複数クラブからの関心が噂されている」とリポート。Jリーグ複数クラブによる争奪戦に発展しているとみられていた。
しかしドイツメディア『フースバル』は30日に「原口はシュツットガルトに残る」と報道。これによると、シュツットガルトのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるファビアン・ヴォルゲムート氏は同選手について以下のように評したという。
「原口は我々のチーム内で安定した人物だ。彼の役割は最も簡単なわけではないが、彼は非常にプロフェッショナルであり、全力を注いでいる。また、彼には多くの経験がある。今シーズン最後まで我々と一緒にいてくれるだろうし、助けになるよ」
ただ一方で『フースバル』が原口の立ち位置について「現時点では柔軟な代替選手であり続ける」と綴るなど、序列アップの兆しはない模様。同メディアは、今季終了後の退団が既定路線との見方を示している。