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ガソリンスタンドなのに「給油できません」なぜ?
放火殺人事件を機にルールが厳格化

ガソリンスタンドなのに「給油できません」なぜ?

ガソリンスタンドなのに「給油できません」京アニ事件の後にルールが厳格化された”詰め替え販売”って何?
(画像=『MOBY』より 引用)

ガソリンスタンドで「給油出来ません」と断られてしまうケースが増えているようです。といっても、車やバイクへの給油の話ではありません。

携行缶にガソリンを入れてもらうように頼むと、「当店では出来ません」と断られることが以前より多くなっているのです。また、携行缶への給油(詰め替え販売)が可能なスタンドにおいても、購入時の手間が従来より増えている模様。

なぜ現在のような状況になっているのか、携行缶にガソリンを入れてもらうにはどうすればいいのか、詳しく調べました。

放火殺人事件を機にルールが厳格化

なぜ携行缶へのガソリン詰め替え販売は厳しくなったのか。ことの発端を探ると、2019年7月18日に起きた「京都アニメーション放火殺人事件」にたどり着きました。

36人が犠牲となったこの事件から約5ヶ月後の12月20日、総務省消防庁は「危険物の規制に関する規則の一部を改正する省令」を交付し、翌年4月(一部規定は2月)に施行。

この省令により、京アニ事件で凶器となったガソリンの販売ルールが厳しくなり、結果的に詰め替え販売を行うスタンドが減少したようです。

セルフスタンド増加やスタッフ不足も原因の1つ

ガソリンの詰め替え販売を行うスタンドが減った理由には、セルフスタンドの増加や人手不足もあげられます。

前述の省令が施行される以前から、ガソリンスタンドでガソリンの詰め替え販売を行えるのは、危険物取扱者の資格を持つ店舗スタッフに限られていました。

店員の少ないセルフスタンドが増えていることは、詰め替え販売を行うスタンド減少の一因といえるでしょう。また、フルサービスのスタンドにおいても、スタッフ不足や自主規制を理由に、ガソリン詰め替え販売を断る店舗が増えているようです。