さらなる時合い到来

そして次の時合いは9時ごろ。80~100mラインで誘っていると、「40~70mラインに反応あり」とアナウンス。早速そのバンド幅まで一気に巻き上げ、55mラインでロングステイさせるとティップが震えた。重量感からそれほど大きくないと判断。途中小さな抵抗を見せたが、無事に船長のギャフで御用。

夜のオフショアジギングで12kg頭に巨大『タルイカ』が船中15匹【福井】ロッドを満月にして格闘(提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)

すると、この時女性アングラーにもヒット。ロッドを立てたまま、持ちこたえようとしていた。このままではバレてしまうので、ポンピングの動作を勧めた。センスが良いのか、イトフケを出さずに手際よくポンピングを始めた。しかし、順調に巻き取りを始めたものの、重量感とジェット噴射でラインが引き出されていく。頑張っているのだが、その繰り返しに時間は30分を超えた。

同船者も12kgタルイカ手中

若いせいか、疲れているようには見えないが、このままではバレてしまう。ドラグを締めた方が良いと思い、格闘中の彼女を止めて素早くドラグを締めた。すると徐々にイカが寄りだした。そして船長のギャフに収まったイカは検量の結果12kg。今年4回目の挑戦で仕留めたとのこと。彼女がタルイカを持ち上げた笑顔を写真に収めた。

夜のオフショアジギングで12kg頭に巨大『タルイカ』が船中15匹【福井】12kgのモンスターを仕留めた(提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)

この後沖上がりの10時半まで粘ったが、ヒットなく終了。全体では15匹の釣果。10kgオーバーは5匹出たそうだ。数少ないタルイカ祭りに遭遇でき最高の釣行日に参戦できた。

久しぶりのタルイカの引きを満喫したが、タルイカのシーズンは短い。今年はこれで終了だ。腕に残った強烈な引き感覚はまた来年のお楽しみとして残ることになるだろう。

<週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋/TSURINEWS編>