日本から直行便での渡航が可能なカナダ東部の玄関口、トロントから車で約1時間半ほどの場所に位置するPeterborough(ピーターボロ)に、「The Canadian Canoe Museum(カナディアン・カヌー博物館)」が新たにオープンする。
同博物館のオープンは、2024年5月11日(土)。世界でも類を見ない、カヌーやカヤックなどのコレクションが集まる博物館だ。
カヌーやカヤックを集めた新しい博物館
同博物館は、オンタリオ州のピーターボロにあるウィリアムズ・トリティーズ・ファースト・ネーションズの伝統的領土内にあり、カヌーやカヤックのほか、水上アクティビティの世界最大のコレクションを管理している。
600を超える水上アクティビティとその物語は、カナダの歴史と未来を理解する上で、極めて重要な役割を担っている。2013年にはカナダ議会上院により、国の重要文化財に制定された。
来場者は屋内外に多彩なスペースを有するこの新たな水上施設で、“カヌー”というユニークなレンズを通して、カナダの歴史について学び、大地、水、そして互いのつながりを深めることができる。
森と湖のオンタリオ州
同博物館が位置するオンタリオ州は、米国や五大湖と接する、カナダ中東部に位置する州だ。
最先端の街トロントや、カナダの首都オタワといったエキサイティングな都会と、世界三大瀑布ナイアガラの滝や五大湖など壮大な自然をともに楽しめる。
オンタリオとは、先住民の言葉で「美しい水(skanadario)」に由来。州内には森と湖がひろがり、アウトドアアクティビティの宝庫となっている。
水上アクティビティを通してカナダを知る
目の前にラング湖を臨む、新博物館の記念式典が行われる来年5月11日(土)には、カナダのパドリングレガシーに敬意を表し、来館者が屋内外で体験できる体験型プログラムが公開される予定となっている。
水上アクティビティを始め、館内に展示されている600艇以上のカヌーやカヤックなどの展示物を見ることができるガイド付きツアーや、カヌー制作が学べる職人ワークショップ、さらには、パドリング、キャンプ、野外料理などの技術を学ぶことができるアウトドア・キャンパスなどを予定している。
また、館内には、食事や飲み物を提供する「Silver Bean Café(シルバー・ビーン・カフェ)」があり、湖の素晴らしい景色を眺めながら会議やイベント、結婚式などに利用できるマルチパーパス・ルームを併設している。
カヌーシーズンの始まりと同時にオープンする同博物館を訪れ、目の前に広がる湖畔まで足を延ばしてパドリング体験をしてみては。
カナディアン・カヌー博物館
オープン日:2024年5月11日(土)
(田原昌)