サッカー日本代表「森保ジャパン」は来年3月、FIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選で北朝鮮代表と対戦。同国代表とのアウェイゲームも控える中、海外メディアが平壌開催の可能性について報じている。
北朝鮮は新型コロナの収束もあり、今年9月に行われた第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)で5年ぶりに国際大会へ復帰。今月16日にはホームでシリアと対戦する予定だったが、アジアサッカー連盟(AFC)の公式サイトでは中立地のサウジアラビア・ジッダでの開催と記されている。
アメリカの国営放送『ボイス・オブ・アメリカ(VOA)』によると、AFCの広報はサウジアラビア開催に変更された理由について「新型コロナによる北朝鮮の国境封鎖や、同国の政治問題とは関係ない」とVOAの取材に回答。シリア内戦や隣国イスラエルとパレスチナの戦闘激化を踏まえて、中立地開催の決定を下したという。
またVOAはAFCに対して、来年3月26日に組まれている北朝鮮対日本の開催地について質問。AFCが「北朝鮮が国境を解放して以降、初のホームゲームが3月26日に予定されているが、まだ試合会場は確定していない。開催日が近い時期になれば、より多くの情報をアップデートする予定だ」と白紙であることを強調すると、VOAは「北朝鮮が対戦相手国と試合をするために、国境を開放するかどうかに関心が集まっている」と締め括っている。
北朝鮮は杭州アジア大会の男子サッカー競技準々決勝でU22日本代表と対戦。日本代表選手にラフプレーを連発したほか、審判や日本スタッフを威嚇。日本サッカー協会(JFA)がAFCに意見書を提出したほか、日本国内ではW杯予選の北朝鮮戦を中立地で開催するよう求める声が沸き起こっている。
なお日本代表は男子のみならず、なでしこジャパン(日本女子代表)もパリ五輪アジア最終予選で北朝鮮と対戦することが決定。来年2月24日にアウェイゲームを戦うほか、同月28日にホームで迎え撃つ。