LINEヤフーのグループ会社でNFTプラットフォームの企画・開発を行うLINE NEXTは、PE(プライベートエクイティ)ファンドである「CRESCENDO EQUITY PARTNERS LIMITED」(以下Crescendo)およびCrescendoが主導するコンソーシアムより1億4,000万ドル(約200億円)の資金調達を発表しました。
LINE NEXTは、グローバルNFTプラットフォーム「DOSI(ドシ)」を中心としたさまざまなグローバルサービスを通じてWeb3の普及を進めています。現在、NFTウォレット「DOSI Wallet」の登録アカウント数は550万を超え、累計取引数も約47万件にのぼるなど、ベータ版の提供開始からわずか1年で急成長しています。
このたびLINE NEXTは、アジアのブロックチェーンおよびWeb3業界において今年最大規模となる1億4,000万ドルの資金調達を決定しました。投資元であるCrescendoは、PayPal共同創業者でシリコンバレーを代表する投資家ピーター・ティール氏が出資したPEファンドです。Crescendoでは、テクノロジー分野での中小企業を発掘し、グローバルトップ企業に成長させることを目指しています。今回の投資を受けLINE NEXTでは、Web3のさらなる普及に向け、グローバルビジネスの拡大や新規サービスの開発を進めていきます。
「DOSI」のリニューアルなど新規サービスの概要
2024年1月に「DOSI」を、さまざまなデジタルアイテムを取引できるデジタルマーケットプレイスへとリニューアル予定です。国内向けに展開していたNFT総合マーケットプレイス「LINE NFT」などを「DOSI」に一本化し、世界中のユーザーが楽しめるモバイルアプリとして提供します。さらに、企業やコンテンツホルダーが、既存のデジタルアイテムにブロックチェーンを活用し、保有・取引できるようにする新しいソリューションを展開するなど、簡単にWeb3を導入できるようサポートします。
そのほか、AI技術で作成されたキャラクターを使ってコミュニケーションが可能なソーシャルアプリや、BROWN & FRIENDSのキャラクターを活用したWeb3ゲームのローンチなど、新規サービスの開発にも取り組んでいきます。なお、サービスの基盤技術には、第3世代のブロックチェーンメインネット「Finschia(フィンシア)」を活用する予定です。また、「Finschia(旧LINE Blockchain)」および暗号資産「FINSCHIA(旧LINK)」を運営する非営利団体Finschia財団のガバナンスメンバーとして新たにCrescendoが加わり、ともにWeb3エコシステム拡大に貢献していきます。
Crescendo CEO Kevin Lee氏よりコメント 「LINEが培ってきたWeb3に関する専門知識と、それらサービスを普及させるためのビジョンをもとに投資を決定しました。あらゆるWeb2サービスにブロックチェーンを導入し、一般ユーザーが簡単に利用できるWeb3アプリの基準を構築できることを期待しています。」
LINE NEXT CEO 高 永受(コ ヨンス)氏よりコメント 「世界的に投資環境が縮小するなかで、大規模な資金調達が決定したことに大きな意味があると感じています。今回の機会を通して、Web3の普及を加速させ、ユーザーがデジタルアイテムの価値を保有する新しいサービスエコシステムの構築を目指していきます。」
提供元・RTB SQUARE
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