福岡県の柳川にある料亭旅館「柳川藩主⽴花邸 御花」は、敷地内のホテルの全客室やロビーなどを改修し、1950年に料亭旅館を開業してから75周年の節⽬の年である2025年1⽉にリニューアルオープンを予定している。
なお、工事が始まる前の2024年6月までの宿泊は可能となっており、7月1日(月)から12月までは改修工事のため宿泊棟は休館する。いま現在の姿を見納めておくなら、早めの宿泊を検討したい。
大名文化を受け継ぐ老舗料亭旅館
「柳川藩主立花邸 御花」は、約400年の大名文化を今も柳川藩主の末裔が受け継ぎ、運営している老舗料亭旅館だ。
現在、明治時代に建てられた伯爵家時代の邸宅と、庭園を含む約7000坪の敷地全体が国指定名勝に指定されており、文化財の新たな魅力を創出するため、さまざまな体験を企画し、提供している。
文化財の魅力をより体感できる、唯一無二の宿へ
同館は、1910年に立花伯爵邸として誕生。今もなお当時の大部分の建築物や庭が残されている、貴重な文化財だ。
昭和になると、伯爵邸の維持管理が厳しくなっていく。そこで、戦後の苦境を乗り越えようと、1950年に立花伯爵邸は料亭旅館「御花」として生まれ変わった。
1984年には、文化財を維持していくためと決断し、ホテル棟の「松濤館」をオープンした。
そんな同館が今回、75周年を迎える2025年に向けて客室などをリニューアルする。
文化財を受け継ぐ
今回の宿泊棟のリニューアルでは、今も大名家の末裔が受け継いでいる文化財の魅力を、より存分に楽しめるホテルに生まれ変わる。
また、日本で唯一泊まれる国指定名勝の料亭旅館という特徴を活かしたアクティビティや、大名家である立花家の歴史・ストーリーを感じられる、唯一無二の非日常体験を提供する場になる予定だ。
そして同館は、文化財を活かしながら、後世につなげていくモデルとなるため、今までにない新しい挑戦をしていく。
大切な文化財を守るために挑戦をする。そんな立花家の覚悟と思いが込められたリニューアルが楽しみだ。
柳川藩主立花邸 御花リニューアル
リニューアルオープン日:2025年1月予定
予約受付開始:2024年11月1日(金)予定
所在地:福岡県柳川市新外町1番地
(田原昌)
※2024年7月1日(月)から12月まで改修工事のため宿泊棟は休館
※詳細は変更になる場合あり