日本代表FW伊東純也は、所属先のスタッド・ランスで主力選手として活躍。同クラブのウィル・スティル監督が、11月11日に行われたリーグアン第11節パリ・サンジェルマン(PSG)戦における幻のゴールを振り返っている。
PSG戦でスタメン出場の伊東は、0-1で迎えた前半7分にMFモハメド・ダラミーからのマイナスのクロスを受けてゴールネットを揺らしたが、ダラミーがオフサイドポジションにいたとしてゴールとはならなかった。
スティル監督は今月27日、クラブ公式インタビューでPSG戦の裏側を告白。「いつもなら、我々は相手のゴールキーパーを放っておく」と切り出すと、「ドンナルンマは足元の調子が悪いわけではないが、強いプレッシャーの下では快適にプレーできるとは限らない。そこで我々は伊東に対して中央でプレーするように求めた。我々の目標は、ハイプレスにより可能な限り彼らのプレーを妨害することだった」と、PSG所属GKジャンルイジ・ドンナルンマの弱点を突く作戦について説明。
その上で指揮官は「もし伊東があのゴールを決めていたら、私は裸でピッチを走り回っていた」とジョークを交えながら伊東による幻のゴールに言及している。
なおランスはPSG戦で0-3と敗北。それでも伊東は再三にわたりドリブル突破から好機を演出。サッカーサイト『FotMob』はシュート2本を放ったほか、決定機演出のパスを8本供給したとして、同選手にチーム内最高評価の7.8を与えている。
欧州屈指のビッグクラブ相手に実力を証明した伊東。試合開始直後から同選手のスピードを活かした戦術が嵌っていただけに、スティル監督は幻のゴールを悔やんでいる。