リバプール所属の日本代表MF遠藤航は、直近数試合にわたり本来のパフォーマンスを発揮。今月27日に行われたプレミアリーグ第19節バーンリー戦でもフル出場するなど序列アップが顕著であるが、それでも同クラブOBからは「遠藤よりも優れている選手」の獲得を求める声が上がっている。
今年8月にVfBシュツットガルトからリバプールへ完全移籍した遠藤。加入当初は出場機会に恵まれずカップ戦要員だったが、守備的MFとしてスタメン出場が続いていたMFアレクシス・マック・アリスターの負傷離脱をきっかけに、リーグ戦での出場時間が増加。直近3試合続けてフル出場する中、持ち前のボール奪取能力を発揮している。
ここ最近の遠藤のパフォーマンスには、現地メディアのみならず欧州の著名記者であるファブリツィオ・ロマーノ氏も注目。同氏はX(旧ツイッター)にて「完璧で真面目な選手。安い値段でもトップレベルのプロフェッショナル」と綴った上で、「移籍金1800万ユーロ(約28億円)はバーゲン価格」と主張している。
しかし英メディア『トークスポーツ』によると、リバプールは中盤の選手層強化を図る中、マンチェスター・シティ所属MFカルバン・フィリップスの獲得に動く可能性があるとのこと。リバプールOBのディーン・ソーンダース氏は同メディアのインタビューに応じた際、フィリップス獲得の可能性について遠藤と比較しながら以下のように語っている。
「守備的MFは(選手層の強化が)求められているポジションだ。フィリップスはおそらくリバプールに加わるだろう。毎週プレーするなら、彼は遠藤よりも優れていると思う」
現在28歳のフィリップスは、下部組織時代も含めて10年以上リーズ・ユナイテッドでプレーした後、昨年夏にシティへ完全移籍。しかし加入1年目の2022/23シーズンは、公式戦でのスタメン出場がわずか4試合。今季もここまでリーグ戦で4試合の出場と出場機会に恵まれておらず、本人も今年10月に移籍の可能性に言及している。