3. ギンガメアジのお刺身
そして一番美味しかったのは、現在ハイシーズンの東京湾メッキこと、ギンガメアジのお刺身。季節は秋、ぐっと水温が下がったタイミング、当時ガイドいただいた船長さんのアドバイスのままにシンキングペンシルをスキッピングすると、水面炸裂でドッカン!出ました。
魚に対して、かなりのライトタックルで臨んだ釣行。船長さんが「リールの糸なくならない!?大丈夫?」と心配するほど大疾走する個体。無事に上がってきたのは60cmジャストのギンガメアジ。
船長さんに「これ食べられるんですか?」と質問をすると、「異常なほどに脂が乗っていて美味しいみたいですよ!」とのこと。例の如く居酒屋さんへ持ち込みして捌いてもらうと、居酒屋の店主さんが驚愕するほどの脂の乗りと美しい身。一口食べた瞬間に最高の旨味で昇天しそうになりました。
その食味から先程の釣り味が一気にフラッシュバックし、真の「釣りバカ」へ成長した気がします。
4. 2023年みなとみらい沖で食べた極上金アジ
先述のとおり、普段船上では簡単なものしか食べてない中での2023年秋のある日の釣行。ゲストからのリクエストはアジ、シーバス等の「美味しいもの五目便」。
序盤からポツポツと魚が上がり、最終的にはアジを中心に秋の東京湾の味覚を多数ゲットしていきます。ご職業が飲食関係であることや、世間話等も交えつつの楽しい釣行。
皆様の釣りのセンスも抜群で見事大漁となり、大満足での帰港の航程、シェフをされているゲストより「船上の上で魚を捌きたい」とのご要望をいただきました。私自身、そのようなイベント発生が大好きなので二つ返事でOK、潮の流れが緩い場所に船を停めます。
シェフのバッグから出てきたのは小型の包丁。さばくところを見ていると、瞬く間に解体されていくアジ。
私がさすが……と言うのはおこがましいですが、本当にさすがの一言。びっくりするくらい、あっという間にお刺身になりました。
続いて試食タイム
私は普段「皆様が魚を釣るお手伝い」はしておりますが、よくよく考えてみると自身はしばらく釣り魚を食べておりませんでした。お気遣いも一流な皆様からどうぞどうぞとおすすめいただき、数切れいただくと、想像を絶する美味しさ。
一流シェフによる圧倒的に繊細な包丁さばきで素早く解体された極上黄金アジ。みなとみらい沖という最高のロケーションも手伝い、これまで食べたことのないほど、また今後絶対忘れられないであろうアジをいただくことが出来ました。
魚を熟知したシェフの存在が不可避ですが、「船上アジ」という新ジャンルが出来ても不思議ではないほど美味だったアジ。これが私の印象に残った「つりごはん」です。
調理していただいたシェフのお店
釣りは豪快、Instagramのとおり、料理はゴージャスかつ繊細なスーパーシェフ。中目黒へ立ち寄る際は是非「BISTRO TSUBASA」へ。