仙波大志(ファジアーノ岡山)
3人目はファジアーノ岡山のダイナモ、仙波大志。小学生時代からサンフレッチェ広島の下部組織で過ごしたまさに「生え抜き」は、流通経済大学を経由して2022シーズンに広島へ入団。前半戦は2試合の出場に留まったが、同年7月の岡山への期限付き移籍が転機となる。
期限を延長して迎えた2023シーズンは運動量と積極性を前面に出し、中盤の幅広いポジションで出場機会を得てキャリアハイを大幅更新する2,242分に出場。クラブ初のJ1昇格を目指す岡山と中盤層に課題のある広島、どちらにしても仙波のユーティリティ性は大きな強みとなるだろう。
武田英寿(水戸ホーリーホック)
4人目は浦和レッズからの武者修行を3年続けている武田英寿。2020シーズン浦和に入団するも、層の厚いクラブでは多くのチャンスを得られず2021シーズンはFC琉球、2022シーズンに大宮アルディージャ、そして2023シーズンは水戸ホーリーホックへと期限付き移籍中。
チームは守備が安定せず低迷したものの、武田個人としては左足から繰り出されるパスでリーグ3位となる9アシストを記録し、多くの得点を演出してきた。水戸にとって重要なプレーヤーであるものの、明確な数字を残しており浦和への復帰も現実味を帯びている。
原輝綺(清水エスパルス)
5人目は、2023年6月に期限付き移籍先のグラスホッパーズ(スイス)から戻って来た原輝綺。主にDFの一角として起用されているが、MF登録のため含めている。復帰後すぐ清水の右サイドバックに定着。チーム戦術に合わせてセンターバックとして起用されることもあり、秋葉忠宏監督からの評価の高さがうかがえる。
近年は右サイドバックが主戦場となっている一方、センターバックや両サイドバック、ボランチ、右サイドハーフなど多くのポジションでのプレー経験を持つユーティリティプレーヤー。J1だけでも5シーズンで119試合に出場しており、2019年には日本代表の一員としてコパ・アメリカ2019に挑んだ。J1でも主力級の選手であることに疑いの余地はなく、新天地へと旅立つかもしれない。