アンドレス・イニエスタ 写真:Getty Images

 ヴィッセル神戸は27日、DF大﨑玲央がUAE1部エミレーツ・クラブへ完全移籍すると公式発表。新天地で元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタと再会すると話題を呼んでいるが、イニエスタには母国復帰の可能性があるという。

 エミレーツ・クラブは直近5年間で2部降格と1部昇格を2度経験。エレベータークラブという立ち位置にある中、今年7月にイニエスタを獲得したほか、9月には元FC今治監督、元神戸コーチのリュイス・プラナグマ氏を招へいしていた。

 しかし2023/24シーズンのUAE1部リーグ戦では、ここまで12試合を戦って1勝2分9敗。今月15日のリーグ戦で敗れて最下位に転落すると、20日にリュイス監督の辞任が正式決定。チーム全体の失点数が「33」とリーグワーストである中、イニエスタの元チームメイトである大﨑の獲得に踏み切っている。

 またイニエスタは加入1年目ながらもキャプテンとしてチームをけん引。リーグ戦7試合でスタメン出場も、直近3試合で出番なしと徐々に厳しい立場に置かれている。

 そんな中、イニエスタの去就にスペイン2部アルバセテ・バロンピエ所属FWペドロ・ベニートが言及。クリスマス休暇中に『Twitch』のライブ配信で、今年夏にアルバセテ加入の可能性があったことや、自分自身が1か月前にイニエスタの叔父に接触したことを明かしている。

 またスペインメディア『5 mas el descuento』はベニートの発言を受けて「ベニートはアルバセテとイニエスタの交渉がどの程度進んでいるのかについて、詳しくは語らなかった。しかしアルバセテがイニエスタのような選手を補強しようとしていることについて、興味深い洞察を与えてくれる」と、アルバセテがイニエスタ獲得に動く可能性を伝えている。

 イニエスタの生まれ故郷にあるアルバセテは今季、スペイン2部リーグ21試合を終えて6勝7分8敗と16位に低迷。過去には元日本代表MF香川真司(現セレッソ大阪)を獲得する可能性も報じられた。