チアゴ・サンタナ 写真:Getty Images

 清水エスパルスは、ブラジル1部フォルタレーザECへ期限付き移籍していたブラジル人MFヤゴ・ピカチュウを完全移籍により放出。ブラジル2部降格クラブのサントスからブラジル人FWルーカス・ブラガをレンタル移籍により獲得したとみられる中、FWチアゴ・サンタナに母国復帰の可能性が報じられている。

 現在30歳のサンタナは、2021年にポルトガルのCDサンタ・クララから清水へ完全移籍。来日1年目からJ1リーグ37試合の出場で13ゴールを挙げるなど、絶対的ストライカーとして活躍。翌2022シーズンには14ゴールでJ1得点王のタイトルを獲得したが、チームはJ2降格。今季もJ2で12得点と、持ち前の決定力を発揮。J1昇格プレーオフ決勝の東京ヴェルディ戦ではPKから先制ゴールを奪ったものの、土壇場で追いつかれて昇格を逃している。

 そのサンタナを清水で指導していたゼ・リカルド氏は、今年4月に清水の監督を解任された後、しばらくフリーの身だったが、9月にブラジル1部クルゼイロの指揮官に就任。成績不振によりわずか2か月で解任されると、今月下旬にブラジル2部ゴイアスの監督に就任している。

 そのゴイアスの情報を専門に扱う『ゴイアス・ニュース』は27日、同クラブの補強計画として「ゴイアスは2024シーズンに向けて、ストライカーのチアゴ・サンタナに興味を持っている」とリポート。同選手の獲得にむけての具体的な動きは不明とみられるが、ゼ・リカルド新監督と再びタッグを組む可能性があるという。

 ゴイアスは2022シーズンに元柏レイソル所属選手のFWペドロ・ハウルが絶対的ストライカーとして活躍も、同シーズン限りで退団。2023シーズンは18位に終わり、2部へ降格。チーム全体の総得点数が「36」とリーグで2番目に少なく、ストライカーの補強が課題となっている。