近年、電子書籍の市場が大きく拡大しており、本やマンガをアプリで読む人も少なくないだろう。しかし、実際には紙媒体と比べてどれほど利用されているのだろうか。そこで今回は、株式会社キョードー東京が運営する電子書籍などの比較サイト「to be SOLDOUT」が20~80代の男女2,000人を対象に実施した「電子書籍に関するアンケート」結果から、その動向を探ってみる。

経済面や利便性から電子書籍を利用する人が多い

「電子書籍」無料公開や利便性があっても、利用率は約3割程度!? – 紙人気は今も健在
(画像=「to be SOLDOUT」調べ、『オトナライフ』より引用)

アンケート結果によると、電子書籍の利用したことのある人の割合は29.85%。若者は電子書籍を利用している人が一定数いるが、高齢者はそもそもタブレット端末を使う機会が少ないこともあって、電子書籍から遠ざかっているのかもしれない。

「電子書籍」無料公開や利便性があっても、利用率は約3割程度!? – 紙人気は今も健在
(画像=『電子書籍を利用する理由』コロナ禍で外出制限が設けられたことをきっかけに、電子書籍を利用するようになったという声も(「to be SOLDOUT」調べ)、『オトナライフ』より引用)

「電子書籍を利用する理由」についての質問では、48.33%が「無料で読める本があるから」と回答した。アプリやサービスによっては一部の作品が無料公開されており、課金しなくても楽しめるケースも多いようだ。また、「収納場所がいらないから」「持ち運びに便利だから」という回答も多かった。やはり、スマホやタブレットだけで完結するという利便性、かつコンパクトさに魅力に感じる人も多いのだろう。

電子書籍を使わない理由とは?

「電子書籍」無料公開や利便性があっても、利用率は約3割程度!? – 紙人気は今も健在
(画像=『電子書籍を利用していない理由』「その他」には「中古本を利用する」「そもそも本を読まない」などの回答が挙げられている(「to be SOLDOUT」調べ)、『オトナライフ』より引用)

また、「デジタルの画面が読みづらいから」「目に負担がかかるから」という声も多かった。文字が小さくて読みづらい場合、ズームなどで文章を大きく表示したりすることもできるが、いちいち操作しなければならない点も億劫に感じているのだろう。目への負担についても、明るさやブルーライトを抑える機能を使うことで多少減らすことができるが、体感的にはそれほど恩恵を感じられないのかもしれない。

デジタル端末だからこその不便さや体への影響を考え、電子書籍を利用しない人が多いようだ。

電子書籍は徐々に普及が進んでいるが、アンケート結果を見るとまだまだ紙の書籍の人気が根強いことがわかった。利便性という点では、電子書籍のほうが優れているように見受けられるが、紙媒体にしかない魅力も。まずは一度、電子書籍を試してみて、自分に合った読書方法がデジタルなのか紙なのか、見極めるのもいいだろう。

出典元:【株式会社 キョードー東京/PR TIMES】

文・オトナライフ/提供元・オトナライフ

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