サッカー日本代表「森保ジャパン」は来年3月、FIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選で北朝鮮代表と対戦。日本女子代表(なでしこジャパン)も2月にパリ五輪アジア最終予選で同国代表と対戦する。この北朝鮮代表一行に対する日本政府の対応は、日本のみならず韓国でも注目を集めている。
北朝鮮は新型コロナの収束もあり、今年9月に行われた第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)で5年ぶりに国際大会へ復帰。同大会では、男子サッカー競技準々決勝の日本戦におけるラフプレーや威嚇行為で波紋を呼んでいた。
また北朝鮮政府は今月も弾道ミサイルを発射。引き続き政治面で日本をはじめ周辺国との間に問題を抱えているだけに、男子女子ともに平壌開催のアウェイゲームを取りやめて、中立地への変更を求める声が日本国内で沸き起こっている。
ただ日本政府は北朝鮮選手団の入国を認める方向で検討に入ったほか、北朝鮮開催の国際試合でも日本代表一行に渡航自粛を求めないとのこと。韓国メディア『オーマイニュース』は日本国内の一部報道内容をもとに、北朝鮮代表一行への対応について以下のように綴っている。
「日本は北朝鮮のミサイル発射に対する独自の制裁のひとつとして、北朝鮮国籍者の入国を原則禁止している。しかしスポーツ交流は特別な事情に該当すると判断し、北朝鮮サッカー代表チームの入国を許可するようだ」
「日本政府関係者は『スポーツにおいて、政治的な理由で差別することはできない』と明らかにした。ただ、北朝鮮選手団とともに来る関係者の身分を審査して入国を許可する方針だ」
過去にも国際試合開催により、日本へスポーツ団を派遣した北朝鮮。以前、一行に工作員が紛れ込んでいる可能性を指摘する声も上がっていただけに、日本政府や関係各所には慎重かつ厳格な入国審査が求められる。