ブラジル代表FWネイマールの古巣であるサントスは、今季ブラジル2部リーグに降格。鹿島アントラーズに対するMFディエゴ・ピトゥカの早期退団容認要求、V・ファーレン長崎と契約更新したファビオ・カリーレ監督の招へい発表、FWルーカス・ブラガの清水エスパルス移籍“先行”発表もあり、日本のファン・サポーターから反感を買っている。
過去に8度の1部リーグ優勝を成し遂げたサントスは、今季序盤から成績が振るわず、8月はじめに2部降格圏の17位に転落。10月27日の第29節コリチーバ戦で勝利した後は2勝4分と立ち直りの兆しを見せていたが、先月29日の第36節フルミネンセ戦からまさかの3連敗。今月6日の最終節で敗れたことにより、残留圏の16位バイーアから勝ち点1差の17位に転落してシーズン終了。クラブ史上初めて2部降格という結果に終わった。
そのサントスは2021年1月に鹿島へピトゥカを放出して以降、再三にわたり同選手の再獲得を狙っていたが、鹿島がサントスに契約解除金満額を支払うように要求と報じられていた。するとサントスは今年7月20日にクラブ公式Xアカウントにて「ピトゥカは木曜日(20日)に我々と4年間の事前契約を結ぶ」と一方的に声明を発表。鹿島に2023シーズン途中でのピトゥカ放出を求めたこともあり、ネット上で鹿島サポーターやJリーグファンなどが反発していた。
またカリーレ監督について、長崎が今月4日に2024シーズンの契約更新を公式発表したにもかかわらず、サントスは19日に同監督の招へいを一方的に公式発表。翌日に長崎が「急な状況に困惑」と声明を発表するなど波紋を呼んでいるほか、ネット上では「サントスが長崎に対してカリーレ監督との契約解除を働きかけ、違約金ゼロでの招へいを狙うのでは?」といった声も上がっている。
サントスのJリーグクラブに対する“嫌がらせ”は、さらに続く。同クラブは今月26日に「ルーカス・ブラガを1年間のレンタル移籍で放出すべく、清水と交渉している」と、再び一方的に公式発表。これを受けて「評判の悪いサントスと関わらないで」「サントスのやり方メチャクチャ」と、否定的な反応を見せるSNSユーザーも見られる。