インドのITエンジニア急増?推計91.4万人に
ITエンジニアの増加数について、ITエンジニア数が5万人以上かつ前年データを取得できた49か国を対象に調査したところ、前年比で最もITエンジニアが増えたのはインドという結果に。
インドの増加数は推計91.4万人にものぼり、前年と比較した増加率においても36.3%増となる。増加数ではインドが1位であり、米国は61.9万人増えて2位(前年比16.2%増)、そして中国が推計40.6万人増と続く。インドをはじめ、米国、中国の上位3か国は、増加率においても世界合計の13.3%増を上回り、より存在感が増している状況だ。
日本のITエンジニア増加率は9.1%、伸び悩み
一方、ITエンジニア数4位の日本は、12.0万人増え、増加数では4位という結果に。しかしながら増加率は9.1%にとどまり、世界合計の13.3%増を下回っている。ITエンジニア不足が叫ばれるなか、ITエンジニア増の勢いが増す世界各国と比較して日本は伸び悩んでいるともいえるだろう。
近年、国内外で人材マネジメント・人的資本の情報開示を求める動きが加速している背景もあり、企業のIT人材確保には一層力が入っている。経済産業省の資料では、米国などの海外ではAI・データサイエンスなどに関する高いスキルを持つデジタル人材を採用する際に、高額の報酬水準を提示する例が増えていることにも言及。
将来のITエンジニア確保が憂慮されるなか、国内外のIT人材の動きに注目が続きそうだ。
*同調査では、情報通信業で「専門的・技術的職業」に従事する人をITエンジニアと定義し、推計している。
参考(出展元)・引用
レポート全文資料
(文・Tsunoda Maiko)