欧州トヨタが電気自動車のクロスオーバースタイルのコンセプトモデル「スポーツ クロスオーバー コンセプト」を発表。車高をやや高めたスポーティなファストバックスタイルに、最新のトヨタデザインのアイコンを随所に採用。開発はトヨタと中国BYDの合弁会社であるBYDトヨタEVテクノロジーカンパニーが中心となって実施
トヨタ自動車は2023年12月4日(現地時間)、ベルギーのブリュッセルで開催した毎年恒例のイベント「Kenshiki(見識)」フォーラムにおいて、クロスオーバースタイルの電気自動車「スポーツ クロスオーバー コンセプト(Sport Crossover Concept)」を初披露した。
スポーツ クロスオーバー コンセプトは、2023年4月開催の上海モーターショーで発表されたコンセプトカーの「bZスポーツ クロスオーバー コンセプト(bZ Sport Crossover Concept)」の欧州向けとなるプロトタイプで、開発はbZスポーツ クロスオーバー コンセプトと同様、トヨタと比亜迪股份有限公司が合弁で設立したBYD TOYOTA EV TECHNOLOGYカンパニー有限会社(BTET)、一汽トヨタ自動車有限会社(一汽トヨタ)、豊田汽車研究開発センター(中国)有限公司(TMEC)が実施する。
エクステリアは車高をやや高めたスポーティな5ドアのファストバックスタイルに、最新のトヨタデザインのアイコンを随所に採用。新世代トヨタを象徴するハンマーヘッドのフロントフェイスや流麗で美しいルーフライン、前輪アーチの背後に配した三角形の面から繋ぐユニークなサイドライン、C字形状のリアコンビネーションランプと左右のランプをつなぐライトバーなどを配して、アクティブかつアイコニックなスタイリングに仕立てる。足もとにはエアロダイナミクスを考慮したアルミホイールと255/40R22タイヤを組み込んだ。
インテリアに関しては、ロングホイールベースと駆動用バッテリーの床下配置を活かした広いキャビン空間を構築したうえで、Z世代と呼ばれる若い世代のユーザーに向け、パーソナルな空間として使える機能を追求。広い開口部を持つリアゲートを配備して、積載性の向上も図る。また、運転支援や自動駐車などの知能化機能も含め、購入後もクルマ全体が進化し続け、オーナーが最新の状態のクルマを五感で楽しめるよう、開発を進めている。
なお、トヨタはスポーツ クロスオーバー コンセプトをベースとする市販モデルを、2025年内に欧州市場に導入すると予告している。
文・大貫直次郎/提供元・CAR and DRIVER
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