湘南ベルマーレ所属の韓国代表GKソン・ボムグンが、Jリーグ挑戦1年目の2023シーズンを回顧。負傷離脱中の辛さや韓国人選手からの金言を明かしたほか、自身の去就に言及している。
現在26歳のソン・ボムグンは、プロ1年目の2018シーズンから5年間にわたり韓国1部・全北現代でプレー。全北の正守護神として活躍し、2022年のカタールW杯韓国代表に選出されるなど実績を積むと、2022シーズン終了後に湘南へ加入した。
その湘南でも開幕当初から正守護神として活躍。7月までリーグ戦ほぼ全試合でスタメン出場だったが、8月に左足舟状骨疲労骨折により2か月以上にわたり戦線離脱。それでも先月11日のJ1第32節・名古屋グランパス戦で復帰すると、チームをJ1残留へ導いた。
そんなソン・ボムグンは今月25日、韓国メディア『スポーツ朝鮮』のインタビューに応じた際、湘南での1年目を以下のように振り返っている。
「(全北現代で)優勝争いをしていた時も楽ではなかったけど、(湘南での)残留争いはもっとしんどかったね。それにも関わらず、チームが苦しい時期に怪我で試合に出られなかった。(プロデビュー以降)これだけ長い間休んだことはない。復帰まで2か月半かかった。試合に出られなくて外国でひとりでいると、ネガティブなことばかり考えるようになったよ。怪我の辛さを感じたし、サッカーができることに対して感謝している」
また同選手はGKチョン・ソンリョン(川崎フロンターレ)、GKクォン・スンテ(鹿島アントラーズで今季引退)、GKヤン・ハンビン(セレッソ大阪)、GKク・ソンユン(京都サンガ)らと公式戦で対戦した時の思い出も回顧。
「(Jリーグでプレーすることが)キツイ」と告白した際に、「(Jリーグ挑戦は)自分自身で選んだ道だから、やらなければならないんだ」とアドバイスされたことを明かしている。
ただ、湘南は25日時点でソン・ボムグンとの契約更新を公式発表していない。同選手は自身の去就について「いつか欧州に行きたい」と語った上で、「アジアカップでプレーするために、準備しなければいけないね」と、AFCアジアカップへの意気込みも語っている。