レアル・ソシエダ所属の日本代表MF久保建英は、今月21日に行われたラ・リーガ第18節カディス戦で、相手選手から暴力行為を受けたが、肋骨の損傷は確認されず。来年1月開催のAFCアジアカップ参戦が期待される中、日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏が久保のレギュラー定着を予想。ラツィオで出場機会に恵まれていないMF鎌田大地と序列が入れ替わる可能性を指摘した。
日本代表の攻撃的MFでは、カタールW杯まで控え要員だった久保がソシエダの主力選手として活躍。今年10月の国際親善試合チュニジア戦でキレのある動きを見せると、先月のFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選のシリア戦で先制ゴールをマークしている。
一方、鎌田はカタールW杯直前に南野からトップ下のレギュラーを奪取。しかしW杯後から徐々に調子を落とすと、ラツィオではMFルイス・アルベルトの控え要員に。イタリア紙『イル・メッサジェッロ』は今月20日に「森保監督は鎌田に対して、(アジアカップで)招集する可能性が五分五分であることを伝えた」とした上で、ASモナコ所属MF南野拓実とのポジション争いで後れをとっている可能性を指摘していた。
来年1月にアジアカップを控える中、闘莉王氏は前園真聖氏と対談。YouTubeチャンネル『闘莉王TV』で公開された動画では、久保の成長ぶりや今後の可能性について以下のように語っている。
「今年の日本代表の中で、一番成長した選手が久保。一番伸びてきたという感じがした。(最初は)ファーストチョイスじゃなかった。(攻撃的MF、2列目のスタメンには)伊東純也、三笘薫、鎌田大地がいた。ただ鎌田の調子がちょっと落ちているからこそ久保と入れ替わって、久保の調子の良さや成長がどんどん出てきている。もしかしたらレギュラーになるかなと思っている」
「守備面での本当にポジションよく取っているし、前でもだいぶ絡むようになってきた。大人のサッカーを分かるようになってきた。周りをどうやって使ったら、自分も優位に試合を運べるかなど、コツがちょっと身に付いたような感じがした」