かつてサンフレッチェ広島やジュビロ磐田に在籍していた日本代表MF川辺駿は、現在ベルギー1部スタンダール・リエージュでプレー。中心選手として活躍しているだけに、現地では同選手の移籍金の安さに関心が集まっている。
川辺は2021年7月に広島からスイス1部グラスホッパー・チューリッヒへ完全移籍。海外挑戦1年目から主力選手として活躍すると、昨年1月にウルバーハンプトン・ワンダラーズへの完全移籍が正式決定。ただレンタル移籍によりグラスホッパーにとどまると、2022/23シーズンもリーグ戦33試合の出場で9ゴール8アシストをマーク。グラスホッパーで結果を残したものの、ウルバーハンプトンでプレーする機会はなく、今年7月にスタンダールへ加入していた。
そのスタンダールでは、今季ここまでほぼ全試合スタメン出場で6ゴール2アシストをマークするなど本領発揮。今年10月には日本代表復帰を果たしている。また来年1月1日の国際親善試合タイ戦の代表メンバーには含まれていないものの、招集選手の状態次第ではAFCアジアカップ参戦の可能性もある。
ベルギーメディア『Voetbal』は25日に「ベルギー1部リーグのお買い得品:新加入選手ベストイレブン」という見出しのもと、格安の移籍金にも関わらず鮮烈なパフォーマンスを発揮している選手を紹介。中盤の一角で川辺を選出すると、同選手について以下のように評している。
「常に不安定なスタンダールで、唯一不変の存在である。さらに言えば、開幕からやや出遅れたものの、6ゴールを挙げた川辺は現在、チームで最も得点力のある選手だ。その一方で、スタンダールの提示した150万ドル(当時約2億3000万円)という金額は、すでにバーゲンのように思える。日本代表に6度選出された川辺がアジアカップに参戦すれば、スタンダールにとって大きな損失となるだろう」
なおゴールキーパーでは、アンデルレヒトに加入したGKカスパー・シュマイケルが選出。それでも『Voetbal』は「鈴木彩艶(シント=トロイデンVV)は次点にふさわしい」と、リーグ戦15試合の出場で22失点、3度のクリーンシート達成の日本代表GKも評価している。