ブラジル1部フォルタレーザECは今月25日、清水エスパルスからブラジル人MFヤゴ・ピカチュウを完全移籍により獲得したと公式発表。同選手は2023シーズン、清水からの期限付き移籍によりフォルタレーザでプレーしていた。
ピカチュウは昨年7月にフォルタレーザから清水へ完全移籍。元日本代表MF乾貴士とともにJ1残留への切り札として期待されていたものの、2022シーズンはJ1リーグで12試合の出場でノーゴールという結果に。J2降格もあり、昨年12月に1年レンタルによるフォルタレーザ復帰が正式決定していた。
母国復帰で迎えた2023シーズンは、ブラジル1部リーグ38試合中16試合でスタメン出場し、7ゴール1アシストをマーク。コパ・スダメリカーナでも決勝まで全試合でプレーするなど、チームの中心選手として活躍してシーズンを終えた。
買い取りオプション行使の可能性については、ブラジル紙『O POVO』が今年7月に「フォルタレーザはピカチュウの買い取りオプションを行使する場合、8月31日までに清水に通達する必要がある。金額の支払いは今年末に行われる」と報道。しかし同メディアは9月はじめに、行使期限が今年12月末まで先延ばしになったことを伝えていた。
それでも今月中旬に清水とフォルタレーザによる交渉が報じられると、ECバイーアからの関心も取りざたされたが、フォルタレーザは25日までに完全獲得で清水と合意している。
またブラジルメディア『Diario do Nordeste』は今年7月、買い取りオプションの設定額が120万ドル(当時約1億7500万円)だと伝えていた。しかし同国メディア『グローボ』によると、50万ドル(約7100万円)の分割払いで合意、フォルタレーザがピカチュウの保有権を100%取得するという。