12月19日(火)、「2025年日本国際博覧会(EXPO2025大阪・関西万博)」の会場となる夢洲のパビリオン建設予定地にて、「イタリアパビリオン」の政府代表者らが起工式を行った。
「イタリアパビリオン」は、イタリアの理想都市を表現する場所となる。気になるその詳細を紹介したい。
理想都市「イタリアパビリオン」が現実のものに!
「2025年日本国際博覧会」に登場する「イタリアパビリオン」のテーマは、“アートは命を再生する”。イタリア・ルネサンスの理想都市の現代版を、イタリアの建築家であるマリオ・クチネッラ氏が「イタリアパビリオン」として表現する。
「イタリアパビリオン」の会場は、「宇宙」「街と社会(インフラストラクチャー・ネットワーク・モビリティ・都市計画)」そして「人間(医学とライフサイエンス・ホーム・オートメーション・ロボット工学・食育)」という3つのエリアに分かれている。
これは、「パビリオンは、さまざまな時代と文化が影響し合い、知識や革新を生み出す有機体である」というクチネッラ氏の考えあってのこと。「ピアッツァ(広場)」「テアトロ(劇場)」「ジャルディーノ(庭園)」にスポットを当て、イタリアの理想都市を3つの幕(エリア)で構成した。
こちらは、博覧会会場の大屋根からも目にできる屋上部分の「ジャルディーノ(庭園)」のイメージ。古典的な迷宮のアイデアを現代的にアレンジするという。
歴史上初!ローマ教皇庁とのタイアップも見られる
デザイン面にも注目したい。会場のデザインには、アート・テクノロジー・エンジニアリング・ライフスタイル・哲学の要素を取り入れている。現在のイタリアの技術革新の基礎となるデザインと、職人文化の強い繫がりもこの中で表現するそうだ。
また、ローマ教皇庁とのタイアップにより、歴史上初めて「イタリアパビリオン」の中にバチカンが出展されるというから、この点も驚きだ。
建築は「マリオ・クチネッラ・アーキテクト(MCA)」が率い、日本企業からは西尾レントオール社なども参加。なお、「イタリアパビリオン」は博覧会終了後に、イタリアワークショップとして再利用される予定だ。
2025年に開催される万博がどのようなものになるのか。各国の動きから目が離せない。
(IKKI)