新作「パーペチュアル1908」が日本上陸。実機を見て思ったこと|菊地吉正の【ロレックス通信 No.229】
(画像=写真では確認しづらいが、新作のパーペチュアル1908は時分針や砲弾形インデックスなど驚くほどシンプルに作られている、『Watch LIFE NEWS』より 引用)

2023年新作としてロレックスが発表したなかで、筆者がヨットマスターのチタンモデルの次に注目した“パーペチュアル1908”が、ようやく日本の並行輸入店で販売されているというので、早速実機を見にお邪魔してきた。

まずはこの“パーペチュアル1908”についておさらいすると、年次カレンダー付きモデルとして2012年に登場したスカイドウェラー以来、ロレックスとしては久しぶりの新しいコレクションとなる。

これまでクラシックなドレス系ラインとしてラインナップしていたチェリーニ・コレクションは生産終了となり、現在では唯一のドレス系モデルだ。

ちなみに、パーペチュアル1908のモデル名にある“1908”とは、ロレックスの創業者であるハンス・ウイルスドルフが“Rolex”という名称を考案し、スイスで商標登録した年にちなんで付けられている。ただ、デザインは公式資料によると「1931年のオイスターパーペチュアルからインスピレーションを得た」と記載されていた。

そして、それを特徴付けているのが、時分針の造形と何よりも6時位置にある小さな秒針、スモールセコンド(以降スモセコ)の存在だろうか。かつて手巻き時代のチェリーニにはスモセコ付きモデルもあったが、自動巻きとなるとおそらくは1950年代前半ぐらいまでで、それ以降は出ていないような気がする。ロレックスにおいてはそれほど珍しい。

そんなパーペチュアル1908だが、今回実機を見て思ったことは、想像以上に細部の作りがとてもシンプルなのに驚いた。砲弾形インデックスや針の造形も繊細でかなり控え目。ケースを薄く作るためなのかはわからないが、公式写真で見ていた印象よりも、実物はかなり古典的な印象を受けた。

また、これはあくまでも筆者の私見だが、ここまで復古調を意識した作りなのであれば、39mmではなく36mm径ぐらいにしたほうがデザインはもっと生きてくるような気がした。

なお、今回拝見した商品は未使用品で税込396万円とのこと。

「パーペチャル1908」
Ref.52508。K18YG(39mm径)。50m防水。自動巻き(Cal.7140)。国内定価288万900円

協力◎コミット銀座 TEL.03-6264-5310

新作「パーペチュアル1908」が日本上陸。実機を見て思ったこと|菊地吉正の【ロレックス通信 No.229】
(画像=パーペチュアル1908の一番の魅力は美しいムーヴメントが見られることかもしれない。シースルーバック仕様なのは現在数モデルだけだ、『Watch LIFE NEWS』より 引用)
新作「パーペチュアル1908」が日本上陸。実機を見て思ったこと|菊地吉正の【ロレックス通信 No.229】
(画像=シースルーバックながらケース厚はかなり薄い。インデックスや針類などに厚みを出さないように作られているのには薄さが関係しているのかもしれない、『Watch LIFE NEWS』より 引用)
新作「パーペチュアル1908」が日本上陸。実機を見て思ったこと|菊地吉正の【ロレックス通信 No.229】
(画像=新作のパーペチュアル1908の範となったのであろうオイスターパーペチュアルと同じ1930年前後の手巻きのオイスターモデルの写真。ベゼルのコインエッジ装飾やデザイン性の強い時分針とインデックスが使われている、『Watch LIFE NEWS』より 引用)

提供元・Watch LIFE NEWS

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