遠藤航(左)ユルゲン・クロップ監督(右)写真:Getty Images

 日本代表MF遠藤航はプレミアリーグ(イングランド1部)リバプールでベンチ要員に甘んじている。攻撃的MFであるアレクシス・マック・アリスターが守備的MFとして起用されていることもあり、リバプールは来年1月にも中盤の補強に動く可能性がある模様。遠藤のさらなる序列低下が懸念されている。

 昨季までブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルトのキャプテンとして活躍していた遠藤は、今年8月にリバプールへ完全移籍したものの、ここまでプレミアリーグでスタメン出場わずか1試合。今月26日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)トゥールーズ戦で移籍後初ゴールをマークしたとはいえ、依然としてレギュラー奪取には至っていない。

 それだけに、現地では遠藤に対する厳しい声が。リバプールOBのスティーブ・ニコル氏は米メディア『ESPN』のインタビューで「ユルゲン・クロップ監督はマック・アリスターをもう少し深い位置に置いている。攻撃陣が優れているから、まだ余裕がある。だが、監督は遠藤を信頼していないと思う。彼はまだ遠藤を先発起用して、他の2人のポジションを上げようとはしていない」と私見を述べていた。

 そんな中、英メディア『フットボール・ファンキャスト』はリバプールが来年1月にブラジル代表MFアンドレ(フルミネンセ)の獲得に乗り出す可能性を報道。守備的MFである同選手のパス成功率の高さを紹介するとともに、遠藤の今後について以下のように綴っている。

 「クロップ監督は遠藤を捨てるかもしれない。彼のチャンスは限られており、他の選手が負傷したり出場停止となった時に限られているように見えるが、少なくともカップ戦では傑出した役割を果たすだろう」

 「それでも来年1月にアンドレが加入する可能性がある。残念ながらアンドレの獲得により、遠藤の序列は下がるだろう。リバプールでのキャリアが続く限りチャンスは訪れるだろうが、30歳の彼はすぐにレギュラーを確保することはできなかった」

 30歳という年齢での獲得や、控え要員に甘んじている現状から、一部から批判を浴びている遠藤。来年1月にはAFCアジアカップ参戦によりチームを一時離脱することが想定されるだけに、シーズン前半戦で結果を残したいところだ。