アフリカの物流を変革、現地スタートアップの挑戦

Zipline公式サイトより

アフリカでは都市部の交通渋滞をはじめ、地方部における道路の悪条件、路面整備が十分でないといった課題がある。

こういった課題を背景に、現地ではスタートアップ企業が続々と挑戦を続けている。

たとえば、ルワンダのスタートアップZiplineは、自立型の電動ドローンを使って医療用品をはじめとした物資を家庭や病院、企業などへ届けるサービスを展開。

Ziplineは、道路事情に影響されない高度な自律型配送システムを構築。広いエリアをカバーする長距離配送用だけでなく、精密な位置へ届ける宅配用にも着手。同システムによる配達は、従来の自動車による配達に比べ7倍のスピードであるという。

もともと同社は、2016年にルワンダで血液と医療製品の配送を開始し、その後、食品や小売などに事業を拡大。現在では米国、ガーナ、ナイジェリア、コートジボワール、ケニア、日本など世界へ事業展開している。

また同システムは、ドローン技術により従来のデリバリーよりも97%少ない排出量で飛行する点も評価されており、信頼ある技術でありながら、ローコストで利用可能できるのも魅力だ。

アフリカ諸国の物流変革に、今後も注目が続きそうである。

(文・Tsunoda Maiko)

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