イタリアのイブに欠かせない魚とは
さて、そんなイタリアでは、古くから「クリスマスに食べるべき7つの魚介類」というものがあったそうです。
ただしこの「7つの魚介類」というのは別にかっちりと決まっていたというわけではなく、どちらかというと「なんでもいいから7つ食べよう」みたいな感じだったそうです。キリスト教では7という数字が神秘的で大事なものという考えがあり、それになぞらえたというわけです。
アクアパッツァ(提供:PhotoAC)
現在のイタリアでは、イカ、タラ、エビ、ムール貝やアサリなどの貝がクリスマスの食卓を彩ります。ちょっと変わったところでは「ウナギ」もクリスマスに欠かせないと考える人が多く、盛んに食べられています。
これはウナギが、キリスト教において「原罪」を人にもたらすきっかけになった「縁起の悪い生き物」である「蛇」に似ているために、ウナギを食べることで悪い蛇が寄ってこないようにする、というおまじないのような意味合いがあるようです。
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<脇本 哲朗/サカナ研究所>