ラインカラーの違いによる釣果への影響

この回答は難しいですね。正直な話、所説あります。ただ、管理釣り場がクリアな水質の場合だと、ラインカラーが影響を与えることもあると言われています。カラーラインを使う場合は、透明のショックリーダーを結んだ方が魚には嫌がられないと思います。

「エリアトラウトはラインセッティングが命!」バリバススタッフに直撃取材カラーラインには透明なショックリーダーを装着(提供:TSURINEWS編集部 河野陸)

想定されるライントラブル

最後にソルトアングラーがエリアトラウトに挑戦した際に陥りがちな、ライントラブルについて伺った。

巻いている糸に合った重さのルアーを使用する

アジングで使用することの多い、0.3号のエステルラインを巻いてエリアトラウト釣行に出掛けたと仮定します。多くの方は、「アジングでも使っているから、エリアトラウトでも気にせず使えるだろう」と思いがちです。

しかし、エステルライン0.3号の場合、許容できるルアーウェイトがだいたい1.8g-2gくらいまでが上限。それより重いルアーを使うとキャスト切れなどのリスクが高まります。ここを気にせずルアーロストしてしまうアングラーさんは多いですね。

2g以上のルアーを使用される際には、1つ上の0.4号の使用を推奨します。逆に1g以下のルアーを使う際に0.4号を巻いていると、飛距離・操作性が落ちてしまいます。この「ルアーウェイトごとの選択糸の太さ」はきちんと理解されてから挑戦した方が釣果アップにつながると思います。

流用するロッド選び

近年アジングやメバリングのロッドは、比較的ファーストテーパーで感度の良い硬めのものが多いです。ロッドが強くて硬い中、ラインも伸びの少ないエステルラインやPEラインでやると、全体的にセッティングがピーキーになってしまいます。

「エリアトラウトはラインセッティングが命!」バリバススタッフに直撃取材アジングロッドをエリアトラウトに流用(提供:TSURINEWSライター福岡崇史)

アジング・メバリングのロッドを流用する際は、柔らかめのロッドで試してみてください。どうしてもファーストテーパーのロッドを流用したままPEラインを使いたいという場合には、ショックリーダーを伸びのあるナイロンラインにして長めにとり、遊びを作ってあげる等の工夫も効果的です。

ライン比重の違い

前述した通り、エリアトラウトで使用するライン素材は、「ナイロンライン、フロロカーボンライン、エステルライン、PEライン」の4種です。これらの違いの1つに「比重」があります。比重がそれぞれ違う為、水中でのルアー軌道にも違いが出てきます。なにが良くて何が悪いというわけではなく、素材の特性を理解しておくことが重要です。

「エリアトラウトはラインセッティングが命!」バリバススタッフに直撃取材ラインによる比重の違い(提供:TSURINEWS編集部 河野陸)

例えば、低水温で魚が下に溜まっている時に一番比重の軽いPEラインで軽量ルアー使用すると、気を抜くと浮いてきてしまいます。普通にやったら相性が良くないですよね。一方、比重の重いフロロカーボンラインを使用すると、底にいる魚に対して、PEラインほど気を使わなくても軽いスプーンでスローにアプローチをかけることも可能です。

このラインの比重の違いを理解しておくと、釣果にもつながりますし、メインでやっているソルトの釣りにも活きてくると思います。

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<河野陸/TSURINEWS編集部>