かつて東京ヴェルディやアビスパ福岡、カターニャなどでプレーしていた元日本代表FW森本貴幸は、今年8月にイタリア4部SSDアクラガスへ加入。しかし、現地ではわずか5カ月で退団する可能性が報じられている。
森本はかつてカターニャやノヴァーラ在籍時にセリエA(イタリア1部)で6シーズン以上プレー。カターニャ退団後はUAEアラブ首長国連邦のアル・ナスルやジェフユナイテッド市原・千葉、川崎フロンターレ、福岡に在籍していた。
2020年9月に福岡を契約解除により退団した後は、再び海外でプレー。ギリシャ3部のAEPコザニ、パラグアイ1部のスポルティボ・ルケーニョと渡り歩くと、昨年5月に台湾社会人甲級サッカーリーグ所属の台中FUTUROへ加入。およそ1年間プレーした後、今年8月20日にアクラガス加入が正式決定。およそ10年ぶりのイタリア復帰で注目を集めていた。
イタリア4部所属クラブの情報を扱う現地メディア『セリエD 24』によると、森本はビザをはじめ行政面の手続きで問題を抱えており、加入から4か月が経った今も公式戦デビューを果たしていないとのこと。
アクラガス元会長であり、今も同クラブを支えるジュゼッペ・デニ氏は、森本の現状について以下のように語り、年明けに契約解除に踏み切る可能性を示唆したという。
「我々は法外な値段の航空券を与えて彼を日本へ送り返した。彼は今日本にいる。しかし今日に至るまで、地元警察と大使館はこう着状態だ。一方が他方に責任を与えているし、その逆もまた然りだ。来年1月の第1週までに何も解決しなければ、我々はもう何もしない。彼が再びイタリアに戻ることができる確率は50%だろう」