洞窟遭難事故で救出されたタイの少年たち 写真:Getty Images

 タイ北部チェンライ県のサッカーチーム一行が閉じ込められた事故現場である洞窟で、5年ぶりに一般向けの見学ツアーが再開されたと、現地で報じられている。

 事故が起こったのは2018年6月だ。サッカーチーム「ワイルドボアーズ」に所属していたメンバー12名と男性コーチが全長約10kmのタムルアン洞窟群を探検中に、洪水により洞窟内の水位が急上昇。2週間以上わたり洞窟で閉じ込められたが、日本、アメリカなどから派遣されたダイバーや専門家による大規模な捜索のおかげで、奇跡的に救出された。

 また国際ダイバーも参加した大規模な救出劇が世界中で関心を集め、映画化。日本でも『THE CAVE サッカー少年救出までの18日間』として、2020年11月に公開されている。

 ブラジルメディア『O Globo』が今月20日に伝えたところによると、今月から再開されたガイド付きのツアーでは、ケーブルや救助袋など人命救助に使われた道具が見学できるとのこと。1名あたりおよそ8500円であるほか、ツアーの所要時間は180分。1回のツアーにおける参加可能人数は最大10名であり、1日に2回しか行われないという。

 世界的に話題を呼んだ「タムルアン洞窟の遭難事故」。ツアー再開にあたり、再発防止策が講じられているか気になるところだ。