浅野雄也 写真:Getty Images

 クロアチア1部ディナモ・ザグレブが再び日本人選手の獲得に興味を示しているようだ。同クラブでは、今年7月に北海道コンサドーレ札幌から期限付き移籍により加入したMF金子拓郎が活躍。ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)所属DF橋岡大樹を獲得する可能性が報じられる中、札幌所属MF浅野雄也が再び補強候補に浮上しているという。

 日本代表FW浅野拓磨(VfLボーフム)の実弟である浅野雄也は、水戸ホーリーホックやサンフレッチェ広島を経て、2022シーズン終了後に札幌へ完全移籍。出場機会に恵まれなかった2022シーズンから一転、今季はリーグ戦34試合出場で12ゴール4アシストをマーク。札幌の攻撃陣に欠かせない戦力として、ファン・サポーターの心を掴んでいる。

 一方、浅野と札幌で今季途中までともにプレーしていた金子は、現在ディナモの主力選手として活躍。9月末に行われた国内カップ戦で移籍後初ゴールをきっかけに序列を上げると、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグの舞台でもゴールを決めたほか、今月4日に行われたクロアチア1部リーグ第17節のNKスラヴェン・ベルポ戦で2アシストをマーク。右サイドでレギュラーを掴んでいる。

 この金子の活躍もあり、同選手の獲得を勧めたとされるダリオ・ダバツ氏がディナモのチーフスカウトに就任。広島OBであり、FW原大智(現京都サンガ)やMF新井晴樹(現セレッソ大阪)のクロアチア移籍を手掛けた人物であるだけに、さらなる日本人選手の獲得が予想されていた。

 そんな中、クロアチアメディア『index』は21日に「ディナモの補強リストに浅野拓磨の弟である浅野雄也が登場」とリポート。記事では「彼は今年夏にディナモ移籍に近づいたが、破談に終わった。今再び名前が上がっているが、現時点では川崎フロンターレ所属MF脇坂泰斗を獲得する方が現実的だ」と記されている。

 またディナモは脇坂獲得にむけて、川崎との交渉を進めているとのこと。川崎は同選手との契約を2025年1月まで残す中、移籍金150万ユーロ(約2億3000万円)を要求しているという。金子の活躍により、ディナモの日本人選手に対する評価が上がっている。