森下龍矢 写真:Getty Images

 名古屋グランパス所属の日本代表DF森下龍矢は、GK高丘陽平を擁するMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)バンクーバー・ホワイトキャップス移籍の可能性が浮上。同クラブ幹部が森下獲得の可能性に言及した。

 現在26歳の森下は、ジュビロ磐田の下部組織出身。明治大学、サガン鳥栖を経て、2020シーズン終了後に名古屋へ移籍。加入1年目の2021シーズンこそリーグ戦8試合のスタメン出場にとどまったが、翌2022シーズン以降は右サイドでレギュラーに定着。2023シーズンはリーグ戦33試合の出場で4ゴールと、左サイドで躍動。今年6月15日のエルサルバドル戦で日本代表デビューを飾った。

 来年1月1日の国際親善試合タイ戦にむけての代表メンバー入りも果たした森下だが、一部報道では今オフにバンクーバーへ移籍する可能性があるとのこと。本人も海外挑戦に前向きな姿勢を見せているという。

 米メディア『デイリー・ハイブ』によると、バンクーバーのバンニ・サルティニ監督が現在来日中とのこと。最高経営責任者を務めるアクセル・シュスター氏は、サルティニ監督の来日目的が森下の獲得交渉を進めているかという報道陣の質問に対して、以下のようなコメントを残したという。

 「非常に興味深い選手だ。非常に興味深い選手の問題は、選択肢が多いことだ。バンニは決して森下に会うために日本にいるのではない。それに森下はまだ(名古屋との)契約を残している。クリスマス前に森下と何かが起こるとは思わない」

 2011年からMLSに参戦したバンクーバーは、今年2月に横浜F・マリノスから高丘を完全移籍により獲得。同選手が正守護神として活躍していることもあり、日本人選手に対する評価が上がっているものとみられる。