元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアンは、2023シーズン限りで川崎フロンターレを退団。Jリーグでプレー続行の可能性が取りざたされる中、母国クラブが同選手に関心を寄せている模様。元柏レイソル所属選手であるFWペドロ・ハウルの動向が、ダミアンの去就に影響を与える可能性があるという。
ダミアンは2021シーズンまで川崎の絶対的ストライカーとして活躍。J1優勝に大きく貢献していたが、昨季以降は本来のパフォーマンスを発揮できず。今季もリーグ戦11試合の出場で1ゴール1アシストと結果を残せなかったが、先月24日のJ1第33節・鹿島アントラーズ戦では2ゴールをマーク。さらに今月9日に行われた天皇杯決勝では、スタメン出場して77分までプレー。天皇杯のタイトルを置き土産に、川崎を契約満了により退団した。
ダミアンの去就を巡っては、同選手の代理人が今月1日にブラジル1部SCインテルナシオナルの専門誌『Revista Colorada』のインタビューで、日本やブラジル国内クラブからオファーが届いていることを明かしていた。
ブラジルメディア『Portal do Saopaulino』によると、ブラジル1部サンパウロがダミアンを獲得候補にリストアップしたとのこと。これによると、サンパウロは前線を補強ポイントに掲げる中、メキシコ1部トルーカFCに所属するハウルの獲得を目指していた模様。しかしトルーカFCが完全移籍での放出のみ応じる姿勢を見せたことにより、サンパウロはペドロ・ハウルの獲得を断念。ブラジル1部アメリカ・ミネイロ所属FWゴンサロ・マストリアーニの獲得交渉も進まなかったため、ダミアンにターゲットを切り替えたという。
また選手サイドの意向について、日本国内では「来季もJクラブでのプレーを望んでいる」と報じられていたが、『Portal do Saopaulino』は「ブラジルサッカー界に戻ることを望んでいる」とリポート。両国で対照的な報道内容となっている。