日本の国会議員たちは、地元に事務所を置き、冠婚葬祭などの挨拶も欠かせない。こうした「地元対策」が、お金がかかる要因であるし、負担にもなっている。あくまでも「国」の議員なのだが、選挙には「地盤」が大事なのだ。
地元選出ではあるが、あくまでも「国全体」のために働くのが、国会議員なのである。地元の行事に顔を出すことが、一番大事なのではない。こうした慣例を変えるには、国民の意識改革が必要だろう。
選挙については、他に1票の格差、世代の人口差、選挙区など、さまざまな問題がある。小川さんは、「現行の小選挙区を改めて、比例代表制への移行を、選択肢の一つとして、考えてよいと思う」と言う。政治と選挙のあり方について、徹底的に話し合うべき時期が来ている。今回のパーティ問題を、そのきっかけにすべきではないか。
編集部より:この記事は「田原総一朗 公式ブログ」2023年12月14日の記事を転載させていただきました。転載を快諾いただいた田原氏、田原事務所に心より感謝いたします。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、「田原総一朗 公式ブログ」をご覧ください。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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