新潮社は、世界的ベストセラー『スマホ脳』の著者で精神科医のアンデシュ・ハンセン氏による新刊『メンタル脳』を2024年1月17日(水)に発売します。
現代社会を生きるすべての人に向けた、“心の取り扱い説明書”となっているそうです。
現代人のメンタルは「史上最悪」?
アンディ氏によると、4人に1人が生涯でうつや不安障害を経験し、3人に1人がうつの原因ともなる「孤独」に陥ります。孤独は「1日15本の喫煙」と同等のリスクがあり、寿命を縮めることも明らかになっているんだとか。特に若年層のメンタルは、ほかの世代と比べても悪い状況となっているそうです。
こうした現状を受け、アンディ氏は現代人のメンタルを「史上最悪」と指摘しています。
前著『ストレス脳』をコンパクトに
同著は、児童作家マッツ・ヴェンブラード氏の協力も得て、前著『ストレス脳』を分かりやすくコンパクトにまとめた1冊になっているとのこと。
かつてと比べれば、疫病や戦争、飢餓といった生命を脅かす危機が減りながらも、なぜ現代人は気分が落ち込み、不安に追われ、引きこもりたくなるのかを解説しているそうです。
アンディ氏は、同著の刊行にあたり「精神的に苦しい時は、『自分はどこかがおかしいのでは』と思ってしまうかもしれません。自分は壊れているとか、欠陥があるというふうに。ですがそうではありません。つらい気持ちは自分でもどこからきたかわからないことがありますが、それも人間であることの一部です。人間はそのようにできているのです」とコメント。
心身ともに健全であるために、運動や睡眠、スマートフォンの利用時間を減らすことを推奨しています。
書籍概要
【タイトル】『メンタル脳』
【著者】アンデシュ・ハンセン、マッツ・ヴェンブラード 、久山葉子(訳)
【発売日】2024年1月17日(水)
【ページ数】208ページ
【造本】新書判
【定価】1,100円(税込)
〈参照〉
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